カンフーハッスル : インタビュー
チャウ・シンチー インタビュー 編集部
――ブルース・リャンを筆頭に、ユン・ワー、ユン・チウなど、往年のカンフースターたちが参加していますが、キャスティングの経緯を教えて下さい。
「彼らのことが大好きで、出演作品は全部観ていたのですが、本人たちを見つけられるかどうかがキャスティングに際しての心配でした。例えばブルース・リャンはしばらく映画に出ていなかったんです。ですから連絡が取れるまでにとても時間がかかってしまいました」
――ラストバトルでは、ブルース・リーが「燃えよドラゴン」で着たものと同じコスチュームを着ての大熱演でしたね?
「個人的にも大好きな衣装ですが、リーに対する敬意を表すために着用しました。あの衣装を着て演じられたのを本当に光栄に思っています」
――とても格好よかったです。
「そうですか? でも、あれは誰が着ても格好いいと思いますよ(笑)。衣装は2着用意したのですが、1着は撮影で燃やしてしまいました。もう1着は自分で保管しています」
――あなたの作品では非常に有効にCGが使われていると思うのですが、CG使用に対するこだわりがあれば教えて下さい。
「自分自身にいつも言い聞かせているのですが、CGはあくまでメインのストーリーを引き立てるものなので、必要なシーンでしか使わないように非常に気を使っています」
――豚小屋砦の半ケツの住人ホー・マンファイのように、毎回強烈な個性を持ったキャラクターたちが登場しますよね。
「ホーは、実は私に『作曲家です』と自己推薦して来たんです。『本当かな?』と思っていたのですが、付き合ってみると非常に熱心で誠意を感じたので、『少林サッカー』に出演してもらい、劇中でも作曲家を演じてもらいました」
――今後もカンフー映画を作りたいと伺っていますが、次回作の構想があれば教えて下さい。
「今決まっているのは、『カンフーハッスル』の続編です。今作のストーリー展開から考えれば、続編を作るポテンシャルは十分にあると思ってます」
――真の力に目覚めた主人公の活躍を楽しみにしています。
「ありがとう。絶対に面白くなると思いますよ」
――最後になりますが、企画が流れてしまったという、若き日のブルース・リーとその師匠のイップ・マンを描く「葉問傳之小龍與我」に再チャレンジする予定はないですか?
「可能性がないわけではありません。例えば、イップ・マンの使う詠春拳のエッセンスを『カンフーハッスル2』に取り入れても面白いでしょうね。色々な可能性を検討したいと思います」