「わかったようでわからなかった」イノセンス ツネさんの映画レビュー(感想・評価)
わかったようでわからなかった
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・こちらも初見。一作目を観なくても思った。しかし観ておいて本当に良かった。草薙と馬頭の関係性が軸になっていた。草薙がネットの世界を彷徨って?いるのも知らないとわけがわからなくなっていた。前作を観終えてすぐ視聴した。映像表現の進歩と草薙が全然でない事に驚いた。観終えて思ったのはわかったようでわからなかったという事。
・記憶が人格に強い影響を与えているかという事を改めて考えさせられる。人形が動けば生命なのか、生殖ができなければ人形は人形のまま生命じゃないのか。そして人形は生命になりたいのかなりたくないのか。
・人形になりたくないと女の子が叫んだ。それは死ぬのが怖いという意味だと思った。人形も元々は人間の人格からコピーしているようだった。それなら死の恐怖もあるのだろうか。順応したらパーツを交換して生まれ変われる前提があるように見えた。それで恐怖がないように見えた。馬頭が店で記憶にアクセスされてコントロールされた時に恐怖を抱いているようだったけれど。死ぬという概念がないのはどんな感覚なのだろう。
・違法製造されていた人形は助けて助けてと痛々しかった。そして自殺?自戒?した。それは滅びない肉体という事がわかった上だからこそ、この絶望が永遠に続くのだという事なのだろうか。理解できない状況に戸惑っていたからなのか。
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