劇場公開日 2004年3月6日

「1時間まではすごい 傑作」イノセンス タンバラライさんの映画レビュー(感想・評価)

3.01時間まではすごい 傑作

2024年8月25日
PCから投稿

とにかくアニメーションが素晴らしい。存分に楽しめた
途中から 失速したとしても映画はそれでも十分なんじゃないかと思ったりもする

ただ 、途中からの失速 そして最後の「実はこうでした」っていう 結末の つまんなさは度を越していたかもしれない
愛というものも生体が生み出した イマジネーションの一つにすぎないかもしれない・・とか 犬なんて生き物は完全に生体ロボットで人間だって 生体ロボット・・そういう会話を 刑事が 哲学者 役 やっちゃって喋っちゃうのはどうかな・・ 少しぐらいならいいけどね
そしてせっかく このテーマで話を作ってきたんだから 最後の結末もこのテーマに沿っていて欲しかった。 この結末だと「いままで偉そうに語ってきましたけど、結局 これでしか思いつきませんでした」っていう感じになっちゃってると思った
例えば
人類は原始人だった頃は100人ぐらいの集団だった。その頃は その100人の集団を10個 100個 まとめて王様になるというイマジネーションが 人間にはなかったと思う。 大規模農業を始めたことによってそういう イマジネーションが生まれたんじゃないかな
そして現代の人間が持っていない重要な イマジネーションがあると思うんだよ。 それは地球 愛だ。 地球愛というものは人間は イマジネーションとして、ちょっとだけ持ってるけど、あんまり強くない。 だから二酸化炭素 こんなに出しまくっても自動車産業の方を優先させて。 また都市愛というものは人間はほぼ持っていないと思う
突然 ロボットが都市愛とという イマジネーションを持ってしまって、自分の所属している都市を美しくするために勝手に行動するようになった・・なんて結末にしてたらどうだったかな? それもまたアホ かな

タンバラライ