「深淵を覗くものは」インファナル・アフェア P.Pさんの映画レビュー(感想・評価)
深淵を覗くものは
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物語後半から加速度的に面白くなるノワール・サスペンス。潜入捜査官は優秀であればあるほど潜入する側そのものになっていく。犯罪組織に身を置きながら最後まで警官だったヤンと、犯罪組織から抜け出そうとして犯罪に手を染めたラウ。対称的な2人は対称的であるがゆえに、決定的な違いがあってそれが2人の生死を分ける。生き残ったラウはもはや決してヤンのような刑事にはなれない。生き続ける限り、決してなれないものに憧れ続けるという苦しみを背負うことになる。
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