劇場公開日 1951年6月15日

群衆のレビュー・感想・評価

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4.0戸惑うクーパー先輩

2024年1月4日
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いつもの男一辺倒のクーパー先輩ですが、今回は翻弄され困惑して、貴重なキャラクターです。キャプラ先生お得意の理想追及の一作ですが、少し話の展開が強引気味です。
まあ、そんな無理を凌いで余りある娯楽作を作る手腕は圧倒的ですけど。

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越後屋

2.0見た。

2023年12月31日
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2点。
話はよかったが、くどすぎ。

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プライア

3.5アメリカでは1941年 公開

2023年11月26日
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この後 戦争が起きた
大衆の力は無力であった。財閥や政治家の力によって貧富の差は是正された。・・日本人の多くは戦争によって日本の貧富の差が是正されたことは知っている。 しかしアメリカの方が日本以上に貧富の差がひどかったことはあまり知らない。
太平洋戦争は結果的には財閥の利益になったと思うが貧富の差が是正されたということはそれ以上に国民の利益になった。あれは ニューディール政策だったのだ。大勢の人が死んだのは仕方がなかったのだ。アメリカ国民を救うためだったのだ。
と当時の大統領=財閥の傀儡は語ったことであろう。
それは国民を救いたいという財閥の良心なのだ・・ということをまるでこの映画が予告しているかのようだ・・と感じた。いや、感じさせられた・・と、いうことは、この映画は財閥が作ったいやらしい言い訳映画か?それとも本当に財閥に良心というものがあって、それを描いた映画か?
いずれにせよ 私はこの映画から何かしら ヘビーなものを食らった気がする。そして 多くの人に この映画を見てもらいたいと思った。

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タンバラライ

4.5民衆とマスメディアの暴走の怖さを描いたアメリカ民主主義の危うさとキャプラ監督の愛ある回答

2020年4月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

第二次世界大戦中の1941年に制作され日本では10年後の1951年に初公開されたフランク・キャプラの隠れた傑作。戦後のリアリズム主流の映画界でその理想主義を説得力持って描くのが時代遅れになってしまった巨匠キャプラではあるが、名作「毒薬と老嬢」「素晴らしき哉、人生!」と共に後期の代表作に挙げていい内容と演出力を持っている。さらにキャプラファンだけのものではなく、主演のゲイリー・クーパーとバーバラ・スタインウィックの代表作としての魅力もあり、ロバート・リスキンの脚本含め見応えのある社会派映画となっている。
女性記者が捨て鉢で書いたフェイク記事の反響の大きさから始まり、新聞社の商業主義に巻き込まれた無職男が民衆とマスコミから祀り上げられて行くアメリカ民主主義の危うさ。その虚構に押しつぶされる主人公と彼を救う女性記者との愛ある結末。同じ浮浪者の友人役ウオルター・ブレナンの設定がいい。金の魔力に負けて嘘の道に丸め込まれる物語全体を客観視して批判する。人間界の異常な作り話に半ば諦めきった神様のようなキャラクターで、作品の甘さを引き締める塩味の役割をする。ここにも脚本家リスキンの上手さが光る。
「オペラ・ハット」「スミス都へ行く」そして「素晴らしき哉、人生!」に続く、窮地に立たされた主人公がその正義感と行動力で再び生きる喜びに包まれるラストシーンは、ハッピーエンド映画の模範であり、地に足の着いた理想主義の映画として普遍的価値を持つ。益々フランク・キャプラが好きになる。
  1997年 2月17日

アメリカの大統領選挙を見ると、その異常な興奮振りに日本人として驚きを隠せない。その一つのヒントになる作品です。イタリア・シチリア島出身のキャプラ監督は、マフィア映画に代表されるアメリカ映画のリアルな暗部に対して、民主主義に最も必要な人道主義を問い正義と博愛を感動的に描き、アメリカ映画に輝きを与えた素晴らしい監督でした。

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Gustav

4.0ゲイリー・クーパーに初めて会えた。

2020年3月16日
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クビを言い渡された女性記者が、腹いせまぎれに書いた記事が群衆心理を捉え、
社会的ブームとなったことから、その捏造に火をつけ、加速していくことに。

コメディタッチで進んでいきますが、群衆を巻き込んだ労働者問題にまで発展する社会派作品で
内容も濃くラストまで観せます。

ゲイリー・クーパーに会ってみたくて鑑賞しました。

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miharyi