「最後まで期待を裏切る超展開!」グエムル 漢江の怪物 どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
最後まで期待を裏切る超展開!
「エイリアン」みたいなモンパニ映画を期待して観たら…。な、なんだこれは…⁉何が起こっているんだ…⁉
冒頭はこれから起こる惨劇の原因を分かりやすく観せてくれます。そしてあっという間に怪物登場!しかも白昼、ヒトが賑わう河川敷で。この時点でモンスを出し惜しみしない姿勢に心を鷲掴みにされます。圧倒的な強さ、スピード、残虐性!モンパニ映画に必須な恐怖を見せつけてくれます。さぁ、このあとどうなる…?…?…?え?あれ?んー?
なんか脱線してる…?と、思いきやこの作品、アメリカや政府に対する批判や風刺をふんだんに取り入れた作品だったんですね。むしろこっちが本筋…?コロナ禍を経験した今観ると、後のパンデミックを予見したような演出には驚かされます。
そんな社会情勢に巻き込まれつつ、怪物にさらわれた娘を探す家族を描いているのですが、これがなかなか熱い!個々はダメダメな家族が団結して怪物に立ち向かいますが、それぞれの性格や心理描写が非常に面白く描かれています。
モンスの造形、動きも素晴らしいです。このなんだかよくわからない生き物がなにするか分からないから恐ろしい。ただ暴れ回るだけでなく、食料を蓄えるような知能も持ち合わせているあたりが不気味さに拍車をかけています。
容赦無い怪物、社会風刺、家族愛。様々な要素を盛り込みまくったエンタメ作品。お国柄のせいかちょっと笑っていいのか反応に困るシーンはありましたが、見どころ満載で最後まで楽しめました!
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