グッドモーニング,ベトナムのレビュー・感想・評価
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期待していなかったが、思っていた以下だった。
期待していなかったが、思っていた以下だった。
この主人公のギャグより、ポルカをかける少尉のボケギャグの方が、はるかに面白かった。この主人公は早口で、下品なだけだと思うが。まぁ、聞いている兵士がマリファナでラリっていて、ああ言ったマンシガントークが最適なのかなぁ。今でも、アメリカンギャグには下品な言葉でまくしたてるギャグがあるが、アメリカはどこかで同じ事を繰り返しているのだろうか。
この演者の芸は良いのだろうが、台本を読めば出来る範疇だと思うが。
1965年と言う年はトンキン湾事件でアメリカが参戦してちょうど一年。また、アメリカ兵がダナンに上陸したり、北爆を開始した年で、アメリカが猛威を振るい始めた時期。南ベトナムの貧困層に、アメリカ兵が、受け入れられる様な時期ではない。
また、ゴ・ディン・ジエムが親米派に暗殺された1963年から二年。それまでも弾圧はあったが、アメリカが後ろに付いた軍事政権下で、一般のベトナム人がアメリカを簡単に受け入れる余地はない。また、僧侶が出てくるが、ゴ・ディン・ジエムは仏教徒も弾圧して、アメリカ大使館前(間違い、カンボジア大使館でした)で焼身自殺している(僕はLIVEで知って、トラウマになった)
そんな時期である。
確かに東西の代理戦争と定義づけられ、それは正解だと思うが。ベトナム人の心は、段々とアメリカから離れて行き、ホー・チ・ミン率いるベトナム民主共和国や南ベトナム解放民族戦線に惹かれて言ったのではないかと思う。
帰国する羽目になった芸人に『貴方と私の文化は違う』なんて生ぬるいセリフを、思いを寄せる女性から吐かれて、哀愁漂う二人の別れなどあるわけがない。そもそも、この女性の弟は南ベトナム解放民族戦線なんでしょ。アメリカ軍が野放しにする訳がない。(鑑賞する人達は気づかないのかなぁ。)
ベトコンとは『ゴ・ディン・ジエム』の造語で、世界で差別用語として扱われていた。だから、
ベトコンと簡単に言ってしまう映画には共感出来ない。
米軍放送サイゴン支局
米軍放送の人気DJクロンナウアー上等兵(ロビン・ウィリアムズ)が、戦地に赴く若き兵士達に語りかけ言葉を交わすシーン、サイゴンの少年トゥアン(トゥング・タン・トラン)が、目に涙を浮かべ心情を吐露するシーンが切ない。
同僚のガーリック上等兵(フォレスト・ウィテカー)の明るさと笑顔に救われる。
日本人だからか、アジア寄り目線で観ている私が居た。
ー人間だと思ってないからだ
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
ご都合主義
戦争の真実はひとつです。憎しみ殺すだけ。
だから、ラストのご都合主義的な描写に違和感を覚えました。占領された側はあんなんじゃない。占領する側もあんなんじゃない。あれでは、戦争がそんなに酷いものじゃないと思ってしまい肯定されてしまう。ロビン・ウィリアムズの演技は良かったので、★★★にしました。
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