「"交通指導員"」クロッシング・ガード 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"交通指導員"
必ずしも被害者に同情や共感するモノではない、加害者役を演じたD・モースの人柄に良い人なイメージを持つが、あくまでも加害者な訳で味方には付けない。
J・ニコルソンが被害者側の父親を演じるが、日頃の生活の様子は内情がどうであれ、同情は出来ない人柄を垣間見てしまう。
そんな二人の生活を単調に描写しているような、全体を通して真に迫り感情を揺さぶられる何かを感じられないのが少し残念でもあり。
石橋凌が日本では演じないであろう?役柄を、S・ペン監督でJ・ニコルソン共演ってチャンスを見事に掴み、印象に残る存在感を。
環境は違えど其々が前に進もうと生活をする中、ただ一人間違った方向へ、進むより戻るように怒りを希望に生きる事しか出来ない男。
臆病な反面、それを傲慢さで隠すように、それを諭しながら一人では辿り着けなかった場所へ誘うD・モースとJ・ニコルソンの追いかけっこ。
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