劇場公開日 2005年3月19日

「愛し合った日々の記憶を削除してみたら?」エターナル・サンシャイン 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0愛し合った日々の記憶を削除してみたら?

2022年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2005年。監督:ミシェル・ゴンドリー。
脚本は「マルコヴィッチの穴」や「ヒューマンネイチュア」のチャーリー・カウフマン。
(へそ曲がりな映画に決まってますね)
愛が成立してハッピーエンド。そこで人生は終わらない!人生は延々と続きます。
だから、この恋削除してしまいたい・・・なんてことが!!
それをやっちゃう映画。
とても奥深い愛の映画でした。
恋のはじめ、クレメンタインの美点と思えた全てが、恋の停滞期には、全てが欠点に思えてくる。
これって結婚したカップルのほとんどが経験すること・・・ですよね。
ならクレメンタインはジョエルの欠点だけを除去して貰った方が良かったのでは・・・とツッコミを入れたくなりました。
そうしたら恋愛も結婚も継続するのにね、とか。
主演はジム・キャリーとケイト・ウィンスレット。
2人を見るといかにも接点のなさげに思える。
会社員のジョエル(ジム・キャリー)は冬の海辺で奔放な女性クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と出逢います。
紫色に染めた長い髪の美女クレメンタイン。
すぐに恋人関係になる2人だが、性格の違いからケンカばかり。
「すぐに男と寝るのが得意ワザ」と言われたクレメンタインは、ハワード博士(トム・ウイルキンソン)の医院でジョエルの記憶だけを削除する施術を受けてしまう。
驚愕した失意のジョエルは、それなら俺もと、ハワード博士にクレメンタインの記憶の削除を頼むのだった。
この辺りから、医院の助手たち、
技師のスタン(マーク・ラファロ)
受け付け係のメアリー(キルステン・ダンスト)
助手で外交係のパトリック(イライジャ・ウッド)たちが予想外の行動を取り、
そして記憶を消す施術の途中から抵抗を始めるジョエル。
脳内の記憶情景が綺麗、そして幽体離脱するジョエル。
この映像はCGや合成をまったく使用していないと聞きます。信じられない!!
とても幻想的かつ幾何学的で美しい。

夢の中、記憶の中、ごちゃ混ぜで、私の頭の中は、時間経過が混乱を来たしました!!
(時間的な整理整頓が付いてるのかしら?)

でも根暗で行動力のないジョエルが、無鉄砲で計画性のないクレメンタイン。
惹かれ合う引力はとても強くて、嵐に立ち向かうジョエルはカッコいい!!
ケイト・ウィンスレットがとても綺麗です。
根暗なジム・キャリーも受けの地味な演技が素敵。
キルスティン・ダンストのエピソードはとても切なかった。

愛のラブラブ・蜜月期間を過ぎ、互いの欠点を罵り合ってもなお、
離れがたい、憎みきれない、一緒にいたい・・・
そんな執着こそが、愛の本質なのかも知れないですね。

琥珀糖
ゆ~きちさんのコメント
2024年2月16日

琥珀糖さん、いつもコメントありがとうございます。

ジムキャリー作品は、やっぱり笑いたいなぁと思い、そこも物足りなく…

そうか、愛の本質は難しいですね、到底うまくやっていけなさそうなのに😩…

ゆ~きち