「【”忘却は許す事。太陽の光に導かれ、陰りなき祈りは運命を動かす” 脳内フル回転で観る哀しくも愛おしい恋物語。】」エターナル・サンシャイン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”忘却は許す事。太陽の光に導かれ、陰りなき祈りは運命を動かす” 脳内フル回転で観る哀しくも愛おしい恋物語。】
- 深く愛した人の記憶は、容易には消すことが出来ない・・。-
冒頭から、ジュエル(ジム・キャリー)には不思議なことが、次々に起こる。
・記憶の無い車の傷。
・車の窓ガラスを叩き、”大丈夫か”という若い男。
・通勤途中、導かれるようにいつもとは逆の、モントーク行の列車に乗り込む。出会った、青い色に髪を一部染めた美しい女性・・。女性はクレム:クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と名乗り、話が弾む。
ー ここで、オープニングロール ー
場面は一転。記憶消去を専門とするラクーナ社。そこには”歯医者に来るように”記憶を消去する順番を待つ人々が。-
■パトリック社の愚かしくも哀しき秘密を抱えた面々
・ハワード博士(トム・ウイルキンソン)
・パトリック(イライジャ・ウッド)
・メアリー(キルスティン・ダンスト)
・スタン(マーク・ラファロ)
ー 凄いメンバーである。-
■ジュエルはクレメンスタインが務める本屋に行くが、彼女はジュエルの事を覚えておらず、若い男性(顔は見えない・・、が徐々に誰なのかが分かる。)と軽くキスを交わしている。
- 傷心のジュエルが”クレムの記憶を消去するステップ”が面白い。-
”忘却はより良き前進を生む・・ By ニーチェ” と劇中でこのフレーズをメアリーが口にするが、”本当にそうか?、消去してはいけない記憶もあるのではないか?” と思いながら、鑑賞続行。
■記憶消去中のジュエルが脳内で見る不思議なシーンの数々。そして、記憶消去が上手く行かずに焦るパトリック社の人々。そして、”彼らの中の二人”の過去の関係性が明らかになり・・。
<エンドロールで”Beck"が静かに歌う、
”Everybody's Gotta Learn Sometime”の中で繰り返されるフレーズ
”太陽の様なあなたの愛が必要。誰もがいつか学ばなければならない”
が心に沁み入る作品。
愛の記憶を媒体にした、観る側の記憶に残る”ループストーリー”の良作でもある。>
やはりNOBUさんくらい映画偏差値が高くないと、ちゃんと楽しめなくて損した気になります😂私もここまで感動したかった…
ただ、私には字幕がないのが今の一番の敵ですw