「【“貴方にとって、幸いとは何です・・。””山を越えたけれども、何も無かった。”今作は雪山に向かう初老の男と若い男の姿を捉えたアーティスティックな作品である。】」山のあなた NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【“貴方にとって、幸いとは何です・・。””山を越えたけれども、何も無かった。”今作は雪山に向かう初老の男と若い男の姿を捉えたアーティスティックな作品である。】
■雪原を走る一人の青年(東龍之介)。何の装備も持たず山に向かう彼は、古びた車に乗った老人(酒匂芳)と出会う。名も告げず、どことも知れぬ冬山で、二人は静かに親密な時間を共にする。
病を抱えた老人の人生に触れ、青年は前へ進む覚悟を決めるのである。
◆感想
・如何様にも解釈が出来る作品である。若い男は死を選んで山へ向かうが、病を抱えた老人の話を聞き、生に戻る決意をしたように思えた作品である。
<資料によると、監督の伊藤季紗さんは、黒沢清、成島出、山田洋次という名匠の下で助監督をして来た方だそうである。
今作のテイストは黒沢清監督作品に近いモノを感じる。
次回作を待ちたいと思わせてくれる作品である。>
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