ディパーテッドのレビュー・感想・評価
全99件中、41~60件目を表示
元祖は知らない
飲みやすい毒
リメイク版なので見方が難しい作品かと思います。オリジナルを知らない方が楽しめるかもしれません。オリジナルと比べて酷評する方もいますが、オリジナルと同じベクトルの感動をこの映画にも求めるのはナンセンスかとも思います。
他のスコセッシ作品に比べてどうかと言う点で言えば、少し毒が抜けて見やすいかなとも思いますが、そこもリメイクという解毒薬があるからかもしれません。
ストーリーでいえば、二人のスパイという、上手い設定に頼った一辺倒な作品ですが、設定の妙、どちらかに視聴者が肩入れしてしまう心理で長い上演時間でも気になりませんでした。
緊張感を出すのはやはり独特で上手いですし、ポルノ映画館から追い詰めるシーンは、鳥肌が立ちました。一番好きなシーンかもしれません。
ヒロインが二人の精神的な繋ぎ役として、二人の主人公の人間味を引き立てるうまい役割になっていますね。
誰も勝者になれないラストということですが、私はやりすぎかなとも思います。ここは好みでしょう。
豪華さも、楽しめる作品ですね。
意見は分かれるかと思いますが、私は好きです。
詰め込み感はあるが楽しめる
WOWOWにて視聴。
「インファナル・アフェア」のリメイク版で、アカデミー賞受賞という作品。オリジナルの「インファナル・アフェア」は未視聴ながら、日本でも西島秀俊さんと香川照之さんでリメイクされた「ダブル・フェイス」は視聴済み。
ストーリーを知っていながらも、役者さんの演技や演出の違いなど観るべきところは多く、楽しめる部分も多数。
ジャック・ニコルソンの存在感や、逆に存在について悩み苦しむ2人の潜入者には緊迫感と焦燥感など、人々の感情が巧みにかつ次第に交錯していき、物語のスリリングさに引き込まれていく。
オリジナルだと3作、日本版でも2作ある分量を一つの作品にまとめているため、年月の重みや徐々に存在が希薄になっていく焦りなどは若干物足りなく感じた。
また、FBIの存在などストーリーとして気になる部分が残ってしまい、少し消化不良気味。
とはいえ、各役者さんは素晴らしい演技をされており、サスペンスとして成り立ち、魅せているのはさすが。
たまに観返したいと思います。
なぜ観てなかった私!
香港オリジナルは見てないけど、日本リメイクは見たし。
150分って尺が長いなあ、と思ってずっと棚上げしてました。
スコセッシ監督が撮るとこうなるのか。
◎よかった点◎
・警察のネズミ、マフィアのネズミ。その正体がいつ・どうバレるのか。
出てくる切り札をどう使うか?など、ハラハラ感万歳。
終盤「ああ。そういえば」という、振り返って「!」な箇所も興味深し。
・二人の共通する女性の役割が、一歩間違うとドロドロしそうなのが。
いい感じで役割=仕事をしていてすっきり。
・クライマックスの場面。「そういうことだな」と予測した内容と全然違ったのにびっくり。
いやー、そうもってくるかこの結末。ヤーメーテー(意外性に富んでた)。
△いまいちな点△
・香港版を見ている方では意見が結構分かれている様子。
どっちを先に見るかは、運次第。
・ラストの『!!」も、びっくりしすぎて言葉も出ない。
時間のある時に見ても、損はしません。ただPG15の血飛沫いっぱいだけ注意。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「信用できる奴なんて、いるか?」
普通の映画。
二匹のネズミ
24時間続くパニック発作的な
ネズミは誰だ?
不良の聖書
また観ちゃった。初めて観たときは、あまりにも突然に人がぶっ殺され、血がブシュブシュ飛び散るので、心底ビビったもんですが、最近は全然平気になった。なんかやばい耐性ができている気がする・・・。
ストーリーはインファナル・アフェアとほぼ同じですが、監督が違うと映画のテイストも全く違ってくるものです。
下品なギャグがガンガン入ってきたり、狂犬のような男が登場したり(本作のマーク・ウォールバーグは、脇役のくせに存在感がとてつもない笑)が登場したり、この辺もスコセッシテイスト。
映画に使われている曲がカッコイイのもお約束。
改めて観ると、とてつもなくドライな映画だ。湿っぽい面倒臭いことは一切なし。女ヤッて、暴力振るって、酒飲んで、ヤクをキメるのが男なんだよ!みたいな・・・まるで不良のための聖書。
スコセッシが、不良に対する憧れ、そして、コンプレックスを持っていることがよく分かる。
スコセッシは、少年時代、チビで身体が弱く、意思も弱く(神父の道を挫折したり)、にも関わらずヤクザだらけの街で育ち、ビビりながら少年期を過ごしたという背景がある。
かっこよすぎる
全99件中、41~60件目を表示