劇場公開日 2007年1月20日

「犯罪サスペンスの傑作だ。」ディパーテッド 瀬戸口仁さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5犯罪サスペンスの傑作だ。

2024年11月9日
PCから投稿

フランク・コステロはホワイティ・バルジャー、コリン・サリバンはジョン・コノリー捜査官がモデル。バルジャーがボスだったウィンターヒル・ギャング(米国史上最も成功した犯罪組織の1つ)を参考にしている。

これだけだと、『ブラック・スキャンダル』と同じ。だが、香港映画『インファナル・アフェア』のリメイクをベースに、米国で実在の人物等を参考にしたので、リメイク元を知らずとも、ハリウッド色が強い別物として、普通に鑑賞できる。

ディカプリオ、デイモン、ニコルソンなど、素晴らしいアンサンブル演技だ。長すぎる嫌いもあるが、大部分は飽きることが無く、リアルなタッチで最後まで楽しめる。

裏社会しか無かった者たちの運命を、乾いた雰囲気で描き切っている。ストーリー展開の見事さにも、おおいに関心する。非常にタフな映画だし、これは面白い。犯罪サスペンスの傑作だ。

瀬戸口仁