「音楽が家族の絆をつなぐファミリーライブが素晴らしい」ジルベルト・ジル ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽が家族の絆をつなぐファミリーライブが素晴らしい
ブラジリアンポップスMPBの最重要人物で、政治家になって文化大臣までつとめたジルベルト・ジルのコロナ禍に自宅の庭から、ジル家3世代でお届けするファミリーライブ。
映画館でやってくれるから歌詞の和訳があれば知らない曲でも楽しめるかな、と期待してたら、一切和訳なし。MCは流石に訳してくれますが。
結果的に知ってる曲は、ボブマーリーの「Three Little Birds」と、この曲だけ歌詞カード見てる風の「ボラーレ」だけ。なのに、むちゃくちゃ楽しかった。
バンド編成は、70代のジルベルトジルがボーカルとガットギター。娘(パンチパーマのおばちゃん)と、孫のフローラちゃんがコーラス。若ハゲの息子1がフルアコのエレキギターとキーボードの二刀流。イケメンの息子2がパーカッション。
ジルベルトジルって、曲だけ聞くとなんかコード複雑で変わってるなくらいだったけど、ご本人の伴奏がギターでベース音弾きつつ、コード変化させて、演奏みてるだけで楽しい。4/4の曲で4分音符で10回コード変化させるとか凄すぎた。
フローラちゃんが小学生高学年くらいなのに、むちゃくちゃ妖しいチャームを発してる。おじいちゃんもわかってて、2曲も出番作ってる。歌は子どもっぽいけど、トライアングルをミュートしてパーカッションもこなす。あと何年かしたらブラジル音楽界に超新星として登場しそう。
ファミリーならではの和気藹々が幸せな気持ちにさせてくれる。知らない曲でも楽しめるライブ映画。最前列でお楽しみください。
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