バーフバリ エピック4Kのレビュー・感想・評価
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素晴らしいエンタメ映画
RRRの監督の作品。4時間の大作で2時間で休憩10分挟んで2時間。今のハリウッド映画に不足しているものがこの映画にある。ポリコレなし、多様性なし、いわゆる臭い要素なし、かっこよく見せるためだけに特化した映画で、見ていて気持ちいい。ストーリーは王道で、失われた王位を奪還する王子の話。相変わらず突っ走りっぱなしで中だるみがなく突き進む。だんだんスーパーマンと化していき、アニメでしか見ないようなパワーで敵をなぎ倒していく。最後の人間大砲(?)は北斗の拳かよと静かにツッコミを入れてしまった。エンタメに特化しているこの作品は見ていて楽しい。臭い政治的メッセージなし、見ていて楽しい。
笑ってしまうくらいに大迫力のアクションの数々
上映時間が4時間の映画ってなかなか体験できないもの。途中で休憩が入った映画で「沈まぬ太陽」を思い出すが、調べたらそれでも202分だった。本作の225分ってなかなかの長さだ。2作の映画を編集しているのだから当たり前(しかもそれぞれが長いし!)なんだけど。
シヴドゥとアヴァンティカの恋物語がナレーションベースになっていて驚いた。タトゥーを入れていきながら求愛するシーンが好きだったから少し残念。でも、流れを考えるとガッツリ削るのはここだよな。そうなるとシヴドゥのエピソードが削られることで、父アマレンドラの話として印象が強くなる。たしかに熱いセリフのほとんどは父が発したものだし、民衆の心をつかみ取ったのもアマレンドラだ。息子のマヘンドラ印象が弱くなるのも仕方ない。それでも最後の戦いはかなりの胸熱。心の中で「バーフバリ!バーフバリ!」と叫んでいた。
壮大な歴史絵巻に、豪快なアクション、特有の歌と踊り。インド映画の楽しさが存分につまった映画だ。特にアクションはとてもマンガ的で面白い。三国志無双のゲームのように周りの敵を力まかせに払い飛ばすアクションとか、弓矢のシーンの数々(特にアマレンドラとデーヴァセーナの連弾)とか、刀剣を自在に操るしなやかな殺陣はどれもすごい。すごすぎてちょっと笑ってしまうくらい。日本だったらアイデアの段階で、いやいやそんなアクションありえないですよ!なんて反対されるだろう。これがインド映画の素晴らしさだ!
本作は私がインド映画にはまるきっかけとなった作品。それなりに年数がたっているのでCGっぽさに違和感を覚えるシーンもあったが、それで面白さが損なわれることはない。迫力のシーンの数々を再度映画館で観ることができて幸せだった。
映画館で観る価値あり
これほどまでに映画館映えする作品を知りません。
映像も音も大きいスクリーンで楽しむべき。
最初から盛り上がりすぎて途中ちょっと疲れてきますが、
最後はもっと盛り上がるので大丈夫!
ヤシの木ジャンプは爆笑必至です
伝説であり神話
BESTIA上映&バーフバリ初体験。
この日の為に!サブスクで観るのを我慢してきました!「RRR」の時みたいに!リバイバルするんじゃないか?っつって!本当にやってくれるなんて!有休使って行きました!近場でやってないので車で片道3時間かけて……!(カーナビ使ってるのに道間違えまくったから…)
まずBESTIAについて。 最新鋭のレーザープロジェクションシステムと3D音響により、観客がまるで映画の中に入ったような感覚を生み出します。確かに映像も音響も素晴らしかったです。もうオープニングから圧倒されてしまいました。でもさすがにIMAXには敵わないかなぁ。まぁ、追加料金がIMAX700円に対してBESTIA300円なので妥当ですね。
レビュー…書こうと思ったけど、これ程の名作になると荷が重いし今更感があるので、「RRR」の時と同様に印象に残ったシーンを羅列して終わります。はい、逃げですw
開幕早々、これから始まる一大スペクタクルを予感させてくれる壮大なオープニング。ワクワクが止まらない!
シヴァガミ様が赤ちゃん抱えて川の中へ…!実はもうこの時点で泣いてます。やばい、この調子で4時間持つのか…?不安になります。
滝、でけぇー!
シヴァリンガ(水ぶっかけるでっかい石)担ぎ上げるシヴドゥ。「1001回どころか未来永劫水浸しやで」。かっこよすぎる…!
クソデカ黄金像引っ張るシヴドゥ。そんなわけなさすぎて爆笑wざわつく民衆。バーフバリ降臨だ!
過去編。カーラケーヤ族との戦争。殺戮戦車ヤバァ…。マヒシュマティ国民を盾にするカーラケーヤ族。酷い!(`;ω;´)構うことなく突撃する兄バラーラデーヴァ。もっと酷い!(`;ω;´)国民を傷つけることなく敵を倒したバーフバリ。「100人殺す者を英雄と呼び、1人の命を救う者を神と呼ぶ」。バーフバリ、あんたが王様やで…!
バーフバリとデーヴァセーナがマヒシュマティへ向かうために、これまたでっかい船が登場。なんかどっかで見たような船やなぁ、なんて思ってたら…と、飛んだー!?そしてお待ちかね、おダンスタイム。💃この辺の映像はめちゃくちゃキレイだった!
カッタッパの裏切り…。うう…、ううぅぅ……カッタッパー!!(´;ω;`)バーフバリの最後の言葉は「母上を頼んだぞ…」ウゴゴゴゴ…(`;ω;´)
現代に戻って、いざ!打倒バラーラデーヴァ!うおー!
クソデカ黄金像ぶっ倒れる!首がもげる!その首を踏み台にして川を渡るデーヴァセーナ。なんとも象徴的なシーン。
城外の兵士を城へ送り込むにはどうしたら…?ヤシの木しならせて人間大砲発射!そ…その手があったかー!……いや、そうはなら「なっとるやろがい!」
ついにバラーラデーヴァとの決着。涙も枯れ果てたデーヴァセーナ、無慈悲に火を放つ。改めて、バーフバリ、あんたが王様やで…!
……そんなわけで。
めちゃくちゃ面白かったです。4時間ぶっ通しで面白くて、神々しくて、あり得なさ過ぎて、感動的で、ずっと涙が止まりませんでした。2時間ほど経ったところでインターミッションの10分休憩があり、トイレに行ったら目が真っ赤で我ながらドン引き。あと2時間どーすんねん。もちろんボロボロになりました。
もはや伝説であり神話。この壮大な物語は受け継がれていくべきものである。
あ!あとパンフレットのすごろくおもしろい〜!
伝説の凱旋。 「バーフバリに短し映画に長し」か。
賢王バーフバリとその遺児シヴドゥ、親子二代にわたる冒険と戦いを描いたアクション叙事詩『バーフバリ』シリーズの第1作『バーフバリ 伝説誕生』(2015)と第2作『バーフバリ 王の凱旋』(2017)を1本の映画になるよう再編集したディレクターズカット&4Kデジタルリマスター版。
監督/脚本はS・S・ラージャマウリ。
本国インドのみならず、この日本でも驚きと熱狂をもって迎えられた伝説の『バーフバリ』シリーズ(2015-)。本作はその生誕10周年を記念して制作された。
まず申し上げたいのは、この作品の驚異的な長さ。そのランタイムは225分=3時間45分という、劇映画としては異例のとんでもないものとなっている。劇場上映では間に10分間の休憩が挟まれたため、「腰が痛い!」とか「膀胱爆発する!」とかそういうピンチには陥らなかったが、それでもやはりこの長丁場で集中力を持続するのはなかなか大変で、ぶっちゃけクライマックスのシヴドゥvsバラーラデーヴァは、あれだけの超絶バトルが繰り広げられているにも拘らずほぼ流し見状態でした。何事にもやはり限度というものはある。
しかし、本作は「バーフバリに短し映画に長し」とでも言いましょうか、確かに映画としてはクソ長いのだが、『伝説誕生』138分+『王の凱旋』141分=279分=4時間39分である事を考えるとかなり短く再編集されている。ほぼ1時間もカットされているのだ。ちなみにこの279分というのは日本で公開されたインターナショナル版の話。インド上映のオリジナル版はもっと長くて、『伝説誕生』159分+『王の凱旋』171分=330分=5時間30分にも及ぶ。こう考えると、3時間45分じゃ全然時間が足りない様な気がしてしまう。
『バーフバリ』シリーズのメガヒットにより、今やラージャマウリ監督の作品は世界中で観られており、監督自身もグローバルな映画作りを志している傾向がある。つまり、インド映画特有のクセ、具体的に言えば突然登場人物が華やかな衣装になって、大勢のバックダンサーを引き連れ歌い踊るというようなミュージカルシーンを意識的に排除している。『バーフバリ』後に公開した『RRR』(2022)には「ナートゥダンス」という印象的なミュージカルシーンがあるじゃないか、と思われるかもしれないが、あれは不自然な流れにならないように物語に組み込まれており、明らかに『バーフバリ』以前とは異なるアプローチとなっている。
この『エピック』でも、海外のマーケットを意識したと思われる編集が行われており、華美なミュージカルシーンはほとんどカットされ、はじめから終わりまで物語は真っ直ぐに進む。回り道や遊びの部分がないのである。1番残念だったのはアヴァンティカとシヴドゥのロマンスが丸ごと無くなっていた事。アヴァンティカを演じたタマンナーさんのタマンナーいメイクアップ&ダンスは残しておいて欲しかった。
総集編映画にありがちな「ぶつ切りすぎて訳分からん」という失敗は冒していない。初心者でもすんなり飲み込める親切設計である。ただ、初心者にいきなり3時間45分一気に観ろ!というのは流石にハードモードすぎるので、やはり本作は経験者向けの作品であると言えるだろう。しかし、『バーフバリ』ファンであればあるほど、遊びの少ないこの短縮版に不満も残るはず。
一応未公開シーンが追加されているらしいのだが、それも自分のような半可通では気付けないような微々たるもの。これなら、別に1本の映画に作り直さなくても、そのまま2本立てで公開すればよかったんじゃないかな、と思わずにはいられなかった。
にしても、これ原題が『S S Rajamouli's BahubaLi THE EPIC』って、もう完全にラージャマウリ監督の名前はブランドと化しているのね。自分の名前が作品の冠になるなんて、最盛期のティム・バートンみたいだ。
※完結したかにみえた『バーフバリ』だが、実はアニメ映画の制作が決定している。公開年は『王の凱旋』から10年という節目である2027年。タイトルを『Baahubali :The Eternal War』といい、死後のバーフバリが冥界で大暴れするという内容になるらしい。この予告編は既に公開されているが、正直言ってマジで凄い!『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の路線を極限まで突き詰めたような、ケレンと迫力のあるとんでもない映像!こんなアニメ観たことないぞ!!
この作品によって世界のアニメシーンに革命が起こるはず。再来年の『バーフバリ』ショックに今から備えるべし!!
愛と信頼の花輪を
前半3.0、後半5.0と非常に珍しい作品でした(^_^;)
ライオンキング?!あのシーンは批判されたマイケル思い出す(°▽°)
5時間のバイト終わり15時半、1回家帰って
着替え〜のの16時半からバーフバリ!
(今終わった☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
車1回出して〜のの再入場。
20分後にジャッキー♡
ちょい時間あるのでレビュー!)
つかよぉーバーフバリ4時間なのに駐車券3時間しか付けてくれなくて250円取られたおこ!
109CINEMASケチ。。
イオンシネマなら6時間付けてくれるのにぃ。。
と、愚痴った所でよーやっとバーフバリ観れた〜!
S・S・ラージャマウリ監督が「伝説誕生」と「王の凱旋」の2本を再編集して1本にまとめた「バーフバリ エピック4K」として公開されている本作。
インド、アメリカで限定公開との事ですが、そこに何と!我が日本も加えてくれてるの嬉しいね♪
シリーズのファンですし、インド映画も大好きなので、これは絶対に劇場で観なくてはいけません。
正直4時間より3千円が痛い。。
が!ワクワクが勝る〜!
追加シーンがあるとの事で楽しみにしていが、それがどのシーンだったのか分からず不甲斐ない(°▽°)
結構忘れてたorz
(最後の監督のメッセージじゃないよね?
マウリ監督はいつも謙虚なので、今回のメッセージにもグッときまちた)
大胆にカットされていた所は「伝説誕生」の方かな?
シヴドゥ(マヘンドラ)とアヴァンティカ
ラブパートががっつり無くなっていたのは
残念。。あとダンスも。。
でもまぁストーリーは分かります。
あっ!ジャッキー呼ばれちゃった!
ちょ、行ってくる〜ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
(ジャッキー最高だったぁ!!!)
バーフバリ長いからレビュー書きにくいわ。
とりあえず、やっぱり好きなシーンはアマレンドラ(父バーフバリ)とデーヴァセーナ姫が
3本の矢を連打する所。
どんなに放っても背中のカゴの弓矢が全然無くなりません無限w
あとバラーラデーヴァの馬車?!
先端にくるくる回転刃付いてるあの乗り物
最強だww
(すぐ降りるな!ずっと乗ってなソレ最強だから!っていっつも思う憎らしいヤツだけど)
チュッパチャプスもそうだけど、個人的に
バラーちゃんの武器がツボ。
涙シーンはあそこでしょう。
バーフ暗殺を命じられたカッタッパの葛藤とカッタッパ庇って弓矢刺さりまくりのバーフの姿が辛たん( ; ; )
無敵なバーフもこれは痛いもよう。。
そしてあのセリフ!!
ここから畳み掛けるよ最後の共闘からの
びっくりな結末!
ええええーーーー!!Σ('◉⌓◉’)
そんなバナナ〜!!!
全てを悟り許すバーフの表情に号泣。
そしてあの遺言。。泣
これがあっての!なので、
その後のカッタッパの行動にも涙するのです。
おおおおーーーん!!
他にも語りたいシーンがたくさんありますが、キリがないのでこの辺で。。
あーー!プラバース最高!
お腹いっぱい大満足ですがこれを機に伝説と凱旋も見直したくなりました。
インド映画は最高〜だね♪
圧倒的な熱量で紡がれる一大叙事詩。その新たな姿
《IMAXレーザー》にて鑑賞。
【イントロダクション】
世界中で一大ブームを巻き起こした『RRR』(2021)のS・S・ラージャマウリ監督による過去作、『バーフバリ 伝説誕生』(2015)と『バーフバリ 王の凱旋』(2017)を1本の映画として再編集し、4K対応にコンバートした作品。
かつて滝の上の空に聳え立つ美しい王国で起きた王位継承争いと、地位を剥奪され暗殺された王子の意志を継いだ息子の戦いを描く。
主演は、今年日本公開もされた『カルキ2898-AD』(2024)のプラバース。
【ストーリー】
遥か遠い昔。巨大な滝の上に聳え立つマヒシュマティ王国では、王位継承を巡る争いが起きていた。王国の遥か下に位置する川では、とある高貴な身分の女性が1人の赤子を抱えて追っ手から追われていた。女性は追っ手を退けるも、赤子と共に川に落ちてしまう。女性は赤子を川の奔流から守る為、自らの命と引き換えに、死して尚、赤子を天に掲げ続けた。
やがて、赤子は滝の下の村人達に助けられ、シヴドゥと名付けられて育てられた。
シヴドゥは幼い頃から、まるで導かれるかの如く滝登りに挑戦し続け、育ての親である母・サンガ(ローヒニ)の心配も他所に、来る日も来る日も滝登りに挑戦し続けた。
やがて、25年の月日が経ち、シヴドゥ(プラバース)は逞しく立派な青年に成長していた。ある日、彼は自らの滝登りを止めさせるべく、導師の助言で村に祀られているシヴァ像に水掛けの願掛けを行うサンガの労力を減らすべく、石像を担ぎ上げて滝の下に設置する。
この行いにより、シヴドゥは滝登りを止めるが、ある日滝の上から落ちてきた木彫りの仮面を拾い、仮面の持ち主である女性に会いたい一心から、再び滝登りに挑む。女神の導きにより滝を登り切ったシヴドゥは、その先で美しき女戦士アヴァンティカ(タマンナー・バティア)と出会い、恋に落ちる。しかし、アヴァンティカは暴君バラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)の圧政に抗う反乱軍の戦士であり、彼女達は25年間王宮の庭に鎖で幽閉され続けている王妃デーヴァセーナ(アヌシュカ・シェッティ)の救出を目指していた。
アヴァンティカはシヴドゥを置いてデーヴァセーナの救出に向かうが、マヒシュマティの兵隊によって追われ、雪山へと逃げ込む事になり、駆け付けたシヴドゥの助けもあって大きな雪崩を起こして追っ手を回避する。しかし、アヴァンティカは足を負傷してしまい、彼女を愛するシヴドゥは、自分が王妃の救出に向かうと宣言して王宮へと向かう。
一方、マヒシュマティではバラーラデーヴァと息子のバドラ(アディヴィ・セッシュ)らが、バラーラデーヴァの誕生日と彼の威光を讃えるべく、巨大な黄金像を建立させていた。建立の為鞭打ちで働かされる人々。1人の老人が誤って綱を離してしまったことで黄金像が倒れ掛けるが、シヴドゥが力添えし、超人的な力で倒れる黄金像を元に戻す。老人は一瞬だけ素顔を見せたシヴドゥの姿に、かつてのマヒシュマティ王国の若き王子アマレンドラ・バーフバリ(プラバース)の姿を見て、彼の名を叫ぶ。その叫びは人々へと伝播し、やがて巨大な叫びとなって国中に響き渡る。
その夜、バラーラデーヴァは最初にバーフバリの名を口にした者を探し出そうと兵達に問いただすが、兵士に紛れて忍び込んだシヴドゥは小火騒ぎを起こして王宮内を混乱させる。隙を突き、鎖に繋がれたデーヴァセーナを救出して馬車で逃亡するが、途中でバドラ王子の部隊に捕らえられてしまう。
シヴドゥは兵士達を打ち倒し、バドラの首を討ち取ろうとするが、駆け付けた王宮の老兵・カッタッパ(サティヤラージ)と一騎打ちになる。その場にはアヴァンティカをはじめとする反乱軍、滝の中にある洞窟を登ってやって来たサンガ達も駆け付ける。カッタッパの剣を奪ってバドラの首を刎ねたシヴドゥの姿に、カッタッパはかつての主人であるバーフバリの姿を重ねて平伏する。
そして、かつてマヒシュマティ王国で起こった王位継承争いについて語り出すのだった。
血生臭い戦と計略の数々が尽くされた王位継承争いの末、バラーラデーヴァは王位に就き、民衆の心を掴むバーフバリを暗殺してその心を挫き、以降恐怖政治によって民を抑圧し、デーヴァセーナを鎖に繋いで幽閉したのだ。
全てを知ったシヴドゥは、亡き父の無念と暴君による圧政を終わらせるべく、人々を束ねてバラーラデーヴァの打倒を目指す。
【感想】
元々の作品が、『伝説誕生』(以下、前編)は138分(完全版は159分)、『王の凱旋』(以下、後編)は141分(完全版は167分)と、合わせて279分(完全版なら326分!)と、約5時間ある作品を再編集して1本に纏め上げたので、本作の尺は225分(3時間45分)という超長尺!それでも、元の作品からは約1時間(54分)もカットされている。
IMAXにて鑑賞したが、通常スクリーンでの上映では前編と後編の物語の切り替えの際に、10分間の休憩を挟むのに対して、IMAX版では途中休憩なしという、観客の膀胱の耐久力が試される無情の上映形態である。しかし、幸運な事に本作の圧倒的な熱量と面白さに没入し、上映終了まで尿意を感じる事なく鑑賞し終えた。いやいや、圧巻の一大叙事詩であった。
『伝説誕生』の2017年の日本公開当時、Twitterでの一部界隈の盛り上がりは目にしており、その熱狂ぶりから本作がインド映画史における重要な1作である事は知っていた。なので、個人的にはインド映画の日本での盛り上がりを最初に目にしたのは、『RRR』ではなく本作である。
再編集の都合で、主にシヴドゥとアヴァンティカとのロマンスがカットされた様子なのだが、ナレーションとダイジェスト映像でそれを示すという大胆な省略には笑った。また、前編のラストである「バーフバリを裏切って暗殺したカッタッパ」と、後編の頭であるバーフバリの過去についてを橋渡しする際(本来なら、ここが休憩時間となっていた様子)、《カッタッパは何故バーフバリを裏切ったのか。その真相を知るまでに、もう2年も待つ必要はない》とテロップ表示される瞬間も印象的だった。2年の待ち時間が僅か10分(IMAXなら0秒!)に。
そんな大胆な省略故、シヴドゥことマヘンドラ・バーフバリへの感情移入がやや難しくなってはいるが、カッタッパによって語られる父アマレンドラ・バーフバリの過去と、マヘンドラがアマレンドラの生写しである点から、クライマックスでは無理なくマヘンドラの叛逆に感情移入し、彼を応援出来るようになっている。
マヒシュマティ王国をはじめとしたCGのクオリティが、前編ではよく出来たマインクラフトのようだったのに対して、後編では更なる予算と2年間の技術の進歩によって、レベルアップしている様子が伺えたのも一興だった。
【圧倒的な熱量によって描かれる貴種流離譚】
バーフバリ親子のそれぞれの境遇が、彼らが単に「特別な存在だから」というわけではなく、シヴドゥは幼少期からの過酷な滝登り、アマレンドラは国母シヴァガミ(ラムヤ・クリシュナ)による義兄バラーラデーヴァとの平等な英才教育の賜物だと描かれている為、それが彼らの超人的な強さにも一応の説得力を持たせており、納得が行く作りなのは見事。
また、平等に教育と愛情を与えられた(一部登場人物はそう思ってはいないが)以上、バーフバリとバラーラデーヴァの強さは拮抗しており、その精神は個々人の性格による違いだと受け入れられる。
だから、蛮族カーラケーヤとの戦争においても、戦争前の生贄の儀に対する、雄牛の首を刎ねるバラーラデーヴァと、自らの血でシヴァ神像に生贄を捧げるバーフバリとのそれぞれの向き合い方の違いも納得がいく。この辺りは少々、バーフバリが優等生過ぎてしまう気もするが、続く戦場において「最優先すべきは勝利か、民の命か」の選択では、バーフバリの高潔な精神が見事に描かれており、彼に王位を継承させようとするシヴァガミの思いも頷ける。
バラーラデーヴァは、あくまで勝利と王位継承の為、カーラケーヤ兵に捕らえられた人質の犠牲も厭わず、戦車(チャリオット)で突撃していく。一方、バーフバリは投擲縄で人質の足の自由を奪い、その場にうつ伏せにさせた上で敵兵を薙ぎ倒していく。この違いが、王と戦士を分つ決定的なシーンとなっており、鑑賞中胸が熱くなった。
「100人の敵兵を倒す者は“英雄”と呼ばれるが、1人の命を救う者は“神”と呼ばれる」
王位継承に不満を漏らすビッジャラデーヴァ(ナーサル)に対して、こう返したシヴァガミの台詞も響く。
そんな高潔な精神を持つバーフバリの人生に影を落とす事になるのが、クンタラ王国でのデーヴァセーナとの出会いである。身分を偽って王国で過ごすバーフバリに対して、バラーラデーヴァもまた肖像画を一目見た瞬間に彼女に恋し、バーフバリから彼女を奪うべくシヴァガミに妃に迎え入れる誓いを立てさせる。
この行き違いによる混乱が、その後のマヒシュマティの行く末を変えてしまう、デーヴァセーナを“運命の女”とした恋愛感情のもつれ故の破滅が滑稽ながらも魅力的である。
そして、数々の謀略を経て、遂にバーフバリはカッタッパの手で命を落とす。その顛末を聞かされ、怒りを胸にバラーラデーヴァからマヒシュマティを救おうとシヴドゥが決意する頃には、すっかり私の心の中にも「バーフバリ!バーフバリ!」コールが鳴り止まなくなっていた。
一部レビューで目にした“人間投擲”の真相が分かる瞬間の、「何コレ!?スゲー馬鹿じゃん!超好き!」という感覚で一杯だった。
また、過去回想ですら凶悪だったバラーラデーヴァの戦車の先端に取り付けられた回転釜が、現代では3つに増えている凶悪さマシマシっぷりにも「スゲー馬鹿じゃん!超好き!」となった。過去回想での初登場から既に、「何、その極悪な『ベン・ハー』みたいなやつ!?」と釘付けにさせられたが、再編集された事で一本の映画の中で更にお腹いっぱいにさせられるとは。
【ライムスター宇多丸さんも絶賛のラスト】
本作のパンフレットにインタビューが掲載されているライムスターの宇多丸さんのコメントにもあるように、シヴァ神像を滝の下に置いて威光を示して始まったシヴドゥの物語は、彼が王位を継承して民を導く宣誓をした後、打倒されたバラーラデーヴァの黄金像の首が滝下に落下して砕ける中で、滝に打たれるシヴァ神像で幕と閉じる。
神話にある「行って帰る」という物語構造が、こうした形で視覚化される演出は素晴らしい。これにより、シヴァ神は全てを見守り、バーフバリ親子を導いていたかのようでもあり、改めて本作は壮大な「神話」であったのだと感じさせられる。静かながらも神々しさを感じさせるこの幕引きを私は忘れる事はないだろう。
そして、本作オリジナルのS・S・ラージャマウリ監督による感謝のコメント。監督にとっても、本作が如何にキャリアにおいて大事な作品となったのか伝わってくる。
まさかのエンドロールなしには驚いたが。
【総評】
公開当時の熱狂ぶりも納得の、圧倒的な一大叙事詩。シンプルかつ普遍的な物語構造と、圧倒的なアクション演出、作品を流れる熱量に、初鑑賞ながらようやく私もこの熱狂に加わる事が出来た。
4K化された映像美を、IMAXの高画質と大スクリーンで鑑賞出来た事は、最高の映画体験となった。
そして、本作を鑑賞した事で、オリジナルの『バーフバリ』2部作への興味も抱いた。大胆な省略をされた本作だが、入門編としての役割は十分に果たしていたと思う。
脳ミソが膨満感
一気にバーフバリ堪能できる!!!
WKKB?
なぜ、カッタッパはバーフバリを○したのか?
それを知るまで二年間待つ必要はないんです。
でも、5分間くらいは休憩ほしかったよね。
せっかくなら大きなスクリーンでと思って少し遠出してIMAXで。(いつも行く劇場でも上映してたけど小さいスクリーンでしかやってない)
朝9時からの上映。6時に家出てギリギリ間に合った。
名古屋の109はIMAXそれほどスクリーン大きいことないけど、さすがに音響がすごかった。揺れる、響く。これが4時間続くのかとワクワクしていたら、本当に4時間続いた。もうぐったり。ジェットコースターに4時間ぶっ続けて乗ってた感じ。IMAXで観た甲斐があった。
インド映画ってこんなに面白いのにどうして何も覚えてないんだろう。(一部も二部も前に劇場で観てるのに)
観てる間はワクワクしてるんだけど、終わったらすぐ忘れちゃう。まさにジェットコースターみたい。
あ〜楽しかった。
ぜひIMAXで
グランドシネマサンシャイン池袋のIMAXで鑑賞。
音響・映像ともに非常に完成度が高く、単なる4K修復版ではなく、IMAX上映を前提に作り直された作品だと感じた。現時点の劇場上映として到達点と言えるクオリティです。
映像は情報量が多く、肌の質感や衣装、建築物の細部までくっきりと描き出される。粒子感を過度に処理せず、立体感と生々しさを保ったまま、巨大スクリーンでも破綻しない。IMAX用に調整された画角によって画面密度が高まり、迫力は従来の上映とは明らかに異なる。
音響も素晴らしい。重低音には量感がありながら輪郭がはっきりしており、戦闘シーンや群衆の場面に厚みを与える。台詞や旋律は効果音に埋もれず明瞭で、音響が物語の緊張や感情の流れを的確に支えている。
オリジナル2部作を約3時間45分にまとめ、時系列順に再構成しているため、初めて観る人には理解しやすい。一方で、細かな描写や余韻が省かれており、シリーズのファンにはやや物足りなく感じられる部分もあるだろう。
それでも、本作が提供する体験は貴重だ。インド映画に限らず、娯楽映画が好きな人には、ぜひIMAXで体験してほしい。
色あせないインド映画の名作です。
セクハラは斬首
インドアメリカ日本の3カ国で上映
わざわざ選んでくれたので見るしかないよね
4時間くらいあるのでわからないとこも多いけど
もう一度見たくなるほど面白いのはわかった
RRRの時もそうだったけど納得いくまで見たいですね
アクションシーンが多いけどストーリーが面白いのでそれ以外も見逃せない
最後はちゃんと復讐を果たせて良かった
自分の復習は明日ですね
追加12/16
3回目見てきました
今日は会社休んでIMAX(休憩なしだった)3800円
高いかなボーナス入ったからいいけど
どうしても情報量が多すぎて処理しきれず寝てしまう
今日で全部見れたかな
一人二役なのでちょっと寝るとどっちか混乱するけど見る度に新発見があって面白い
鼻ピアスは下品だけど鼻飾りはキレイですね
最後王冠渡したのカッタッパやと思ってたけどか◯わのじじぃやんなんで生きとんねん
アイツ一番悪やん
水が流れるシーン多かったけど復讐は水に流さなかったね
あとタイトルだった4時間の4次元旅行がイマイチなので変えました
12/21追加
大阪の映画館を制覇しました
ここぞという時に流れる歌や曲が最高
でも踊りは少なかったね
シヴドゥと天女とデーヴァセーナの3回やな
あといいように踊らされてたのが
国母様とダッカッパと⋯⋯⋯⋯俺かな
結局見てしまった
あの衝撃が忘れられなくて結局3000円払って見てしまった。
自分としては『RRR』よりインパクトに残る作品で
インド映画の神髄を感じた作品。
結構忘れてたけど、1と2を続けて見ることができたので
以前よりシヴァとカッタッパの辺りの話が入ってきやすかった。
惜しいのは1の恋愛パート辺りがほぼ削られてたことかな。
なので前半はちょっと物足りないというか駆け足で
少し残念だった。
とはいえ、それでも4時間近い話だから仕様がないと言えばそう。
このレビューを見ている人は
ほとんどは見たことがある人だと思うけど
もし見たことがない人は是非見てほしい。
よくも悪くも衝撃的で、少なくとも話のネタにはなるだろう。
気を付けてほしいのは、主人公のバーフバリとその息子を
同じ人が演じてるってこと。
今回の再編集だとこんがらがる心配はないと思うけど一応。
もうこれは絶対
全30件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。









