「光と空間の魔術師 - ニコラス・レイ」ラケット(脅迫者) 悠さんの映画レビュー(感想・評価)
光と空間の魔術師 - ニコラス・レイ
そもそも今作は純粋なレイ作品と言えないのは確かだ。しかし、今作は舞台演出家のジョン・クロムウェルの完成版にレイが大幅に撮り直したことで出来上がった作品である。改めて作家主義の限界を感じるが、便利なのでこの態度を続ける。
利便性以外にも、『大砂塵』で観られた浮遊感がありつつ空間に溶け込む照明と空間を作り出す巧みな人物配置が作家主義の妥当性を感じさせた。
あとアクションシーンすんげぇ。本物の作家の撮る暴力は違う。
空間が生きてる。
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