劇場公開日 2025年12月19日

「【"ロマ的自由がチャップリン映画に齎した事。”今作はチャップリンの中にロマの血が1/8流れていた故に、彼の作品の多くが弱者の視点で優しく強く描かれたかを家族が語るドキュメンタリー映画である。】」チャップリン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【"ロマ的自由がチャップリン映画に齎した事。”今作はチャップリンの中にロマの血が1/8流れていた故に、彼の作品の多くが弱者の視点で優しく強く描かれたかを家族が語るドキュメンタリー映画である。】

2025年12月29日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

ー ご存じの通り、チャップリンの多くの映画では、貧しきチャーリーがヒョコヒョコ歩きながら、更に弱き者を助け、強く愚かしきものを揶揄し、打ち負かすストーリーが多い。
  例えば、今作のドキュメンタリーでも登場するや「キッド」「街の灯」少し色合いは違うが「独裁者」などがそうであろう。

  今まで、それはチャップリン独自の人道主義が成した技であると思っていたが、今作はそこにチャップリンの生い立ちを辿る事で分かったロマとの繋がりも関係しているであろう事が、彼の息子、娘達により語られるのである。
  繋がりとは、チャップリンが、ノマドであり且つ非差別民族であったロマの血を1/8引いているために、彼の作品世界に影響を与えている事である。

  確かにロマの民と同様に、チャップリンは子沢山であり、息子マイケルを始め子供達の多くが芸能や作家になっているのも合点が行くのである。

  この視点は今まで公に語られる事は無かったと思うし、それを彼の子孫が語っている事や、息子マイケルが父との確執の思い出を懐かしそうに語る姿が印象的である。

  特に、今作の語り部であるチャップリンと確執があった息子マイケルが、それをジョニー・デップやエミール・クストリッツァ監督等と語らう中で、心の中の確執を解いていく過程が良いのである。

<今作はチャップリンの中にロマの血が1/8流れていた為に、彼の作品の多くが弱者の視点で優しく強き映画だったのかを家族が語るドキュメンタリー映画である。>

NOBU