「久しぶりの再会」機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 10周年記念新作短編「幕間の楔」 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりの再会
■ 作品情報
監督は長井龍雪。脚本は岡田麿里。主要キャストは三日月・オーガス役の河西健吾、オルガ・イツカ役の細谷佳正。
■ ストーリー
クーデリア・藍那・バーンスタインの護衛任務を成功させ、アーブラウ代表指名選挙での活躍によりその名を圏外圏全域にまで知らしめた鉄華団が、火星へ帰還した直後の状況を描く。彼らが組織のさらなる拡大を目指し、時に強硬な手段も用いながら活動を進める中、鉄華団の団長として不慣れな職務に孤軍奮闘するオルガ・イツカが抱える重圧と苦悩を見た三日月をはじめとする鉄華団の仲間たちは、彼の助けとなるべく、ある行動を計画する。
■ 感想
本作は「特別編集版 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント 小さな挑戦者の軌跡」との同時上映で劇場公開された短編作品です。しかし、そのことを知らず、そもそも「ウルズハント」がスピンオフ作品だということも知らず、てっきり「鉄血のオルフェンズ」の新作長編だと思い込んで劇場に足を運んでしまいました。そのため、上映が始まってすぐに、思っていたものと違うことに戸惑ってしまいました。事前に情報収集を怠った自分が悪いので、その点については何も文句はありません。
しかし、メインの「ウルズハント」が、正直なところあまりにも退屈で、不覚にも睡魔に襲われてしまいました。結果として、いざ本作が始まった時には、意識が朦朧としてしまい、ほとんど内容が頭に入ってこなかったのが、本当に悔やまれます。
それでも、朦朧とした意識の合間から、久しぶりに鉄華団のみんなに再会できたことは、心からうれしく思います。しかも、みんなとてもいきいきとしている!そういえば、冒頭のポップコーンをめぐる茶番劇も、まるで彼らの日常を覗き見ているようで、とても楽しかったです。それだけに、もし三日月やオルガたちが…と想像せずにはいられません。そう思うと、楽しくてうれしいはずの光景を見れば見るほど、同時に込み上げてくる切なさで胸がいっぱいになります。なんだか、もう一度テレビアニメ全話を見返したくなりました。
