「【”めげない兄妹。”今作はチック症と発達障害がある兄と、彼の面倒を見ずに家を空けてばかりいる父と暮らす姉が、明るく前向きに生きる姿を描いた作品である。若き中里ふく監督の今後の活躍にも期待である。】」空回りする直美 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 【”めげない兄妹。”今作はチック症と発達障害がある兄と、彼の面倒を見ずに家を空けてばかりいる父と暮らす姉が、明るく前向きに生きる姿を描いた作品である。若き中里ふく監督の今後の活躍にも期待である。】

2025年11月19日
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鑑賞方法:VOD

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ー 今作で、PFFアワード2025でグランプリを受賞した中里ふく監督は、ナント、今作を製作した時の年齢が二十歳だったそうである。ー

■家では父と発達障害とチック症を抱える兄シンゴのそりが合わず、直美も発達障害を抱えているためか、バイト先でも失敗が多く失業してしまう。
 父がそんな状況下、無責任に家を空ける事が多い中、直美は父からシンゴの薬の世話を任される。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・家には母の姿はなく、上記の様な設定だと、暗いトーンになる傾向が多い作品が多い気がするが、今作は直美が、健気に兄の面倒を見る所が良いのだな。
 それに比べて、父は実に情けない男であるよ。女性とデートしたりしているのである。

・兄と二人で公園に出掛けた時に、直美は赤ちゃんを連れたお母さんに道を尋ねられ、教えて上げるのだが、お母さんが兄の姿を見た時に”怖いねえ。”と言った事に、激烈に起こる直美がコレマタ、良いのである。

・兄は傷つき、都会の真ん中のペデストリアンデッキでパンツ一枚になっているのだが、直美はそんな兄を庇うのである。優しいのである。
 そして、二人は仲良くバスに乗って、家路につくのである。

<今作はチック症と発達障害がある兄と、彼の面倒を見ずに家を空けてばかりいる父と暮らす姉が、明るく前向きに生きる姿を描いた作品なのである。
 若き、中里ふく監督の今後の活躍にも、期待なのである。>

NOBU
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