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恒星の向こう側のレビュー・感想・評価
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TIFF2025コンペティション 郷愁を誘うような静かな雰囲気・映...
TIFF2025コンペティション
郷愁を誘うような静かな雰囲気・映像、素晴らしいロケーションとその映像、冷たく素っ気ない関係性に時々見え隠れする笑いとか愛情、過去と現在・現実と虚構がシンクロするような演出、などが非常に印象的な作品でした。
全体的に静かで緻密な作品で、映像や音響・音楽なんか実に丁寧に組み上げられていた気がしました。なので、見所満載でしたが、ストーリーは少し退屈だった気が・・・まぁそういった感覚を持たれるであろうと肝を据えた作風ではありましたが、なぜあの場面とあの場面とあの場面を並べたのかイマイチしっくりこなかったし、バラバラな印象を持ってしまったことで、後半は予想外につまらなさを覚えてしまいました。
とはいえ、とてもいい映画でした。
感情
詩的な魅力
詩人が作った映画という感じで、物語を楽しむタイプでの作品ではないので好き嫌いは別れるだろうけど僕は好き。この美しい映画を映画館でみてよかった。
全体の完成度やお話のツジツマを求める人には合わない映画と思うが、素晴らしく美しい風景のショットだったり、心の叫びのようなハッとするセリフの言葉だったり、そうした飛び抜けて印象的なシーンが数々あるのが僕的にはこの作品のいちばんの魅力に感じられる。今どきスマホ使わずカセットテープに声吹き込んだ手紙というのがロマンティックで良い。
ところで、本作は東京国際映画祭で観たのだが、僕は基本的に強い人間しか出てこないアメリカ映画ばかり観てるから、強がってても実はメンタル強くなくて悩んだり迷ったりしてる人たちばかりの本作を観ると改めて彼我の国民性の違いを感じたりするんだけど、本作に描かれているような繊細な感情の揺れ動きのようなものが海外の観客にどのように受け入れられるかは興味深いところ。関西弁伝わらないしね笑。
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