恒星の向こう側

恒星の向こう側

解説・あらすじ

国内外から注目を集める中川龍太郎監督が「走れ、絶望に追いつかれない速さで」「四月の永い夢」に続いて喪失と再生をテーマに撮りあげた3部作の最終章で、余命わずかな母のもとに帰郷した女性が、母と衝突しながらも彼女を理解していく姿を描いた人間ドラマ。

母の余命を知り故郷に戻った未知は、母・可那子に寄り添おうとするものの拒絶され衝突を繰り返す。未知は夫・登志蔵との子を身ごもっているが、亡き親友への思いに揺れる夫の姿に不安を募らせる。やがて母の遺したテープから“もうひとつの愛”を知った未知は、初めて母を理解し、母から託された愛を胸に前へと進んでいく。

「あの娘は知らない」の福地桃子が主人公・未知、「あん」「朝が来る」などの監督として知られる河瀨直美が母・可那子を演じ、寛一郎、朝倉あき、南沙良、三浦貴大、久保史緒里、中尾幸世が共演。劇場アニメ「ルックバック」のharuka nakamuraが音楽を手がけた。2025年・第38回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、福地桃子と河瀨直美がそろって最優秀女優賞を受賞した。

2025年製作/91分/日本

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(C)2025映画「恒星の向こう側」製作委員会

映画レビュー

4.0 TIFF2025コンペティション 郷愁を誘うような静かな雰囲気・映...

2025年11月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

TIFF2025コンペティション

郷愁を誘うような静かな雰囲気・映像、素晴らしいロケーションとその映像、冷たく素っ気ない関係性に時々見え隠れする笑いとか愛情、過去と現在・現実と虚構がシンクロするような演出、などが非常に印象的な作品でした。
全体的に静かで緻密な作品で、映像や音響・音楽なんか実に丁寧に組み上げられていた気がしました。なので、見所満載でしたが、ストーリーは少し退屈だった気が・・・まぁそういった感覚を持たれるであろうと肝を据えた作風ではありましたが、なぜあの場面とあの場面とあの場面を並べたのかイマイチしっくりこなかったし、バラバラな印象を持ってしまったことで、後半は予想外につまらなさを覚えてしまいました。
とはいえ、とてもいい映画でした。

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SH

2.5 英語タイトルの方が本作品を的確に表している

2025年10月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

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Bigcat

5.0 感情

2025年10月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

俳優各々の脚本に対するそれぞれの感情を、自身で消化してドキュメンタリーを観ているような錯覚に陥るくらい、苦しみと、妥協と、吐露を演じきっていて、ただただ感動します。
映像が美しいと思いつつ、映像の中の役者が、スッピンで生きていると感じられる、衣裳とヘアメイクの技術が素晴らしいと思いました。

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ちょいちょい

5.0 詩的な魅力

2025年10月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

斬新

詩人が作った映画という感じで、物語を楽しむタイプでの作品ではないので好き嫌いは別れるだろうけど僕は好き。この美しい映画を映画館でみてよかった。
全体の完成度やお話のツジツマを求める人には合わない映画と思うが、素晴らしく美しい風景のショットだったり、心の叫びのようなハッとするセリフの言葉だったり、そうした飛び抜けて印象的なシーンが数々あるのが僕的にはこの作品のいちばんの魅力に感じられる。今どきスマホ使わずカセットテープに声吹き込んだ手紙というのがロマンティックで良い。
ところで、本作は東京国際映画祭で観たのだが、僕は基本的に強い人間しか出てこないアメリカ映画ばかり観てるから、強がってても実はメンタル強くなくて悩んだり迷ったりしてる人たちばかりの本作を観ると改めて彼我の国民性の違いを感じたりするんだけど、本作に描かれているような繊細な感情の揺れ動きのようなものが海外の観客にどのように受け入れられるかは興味深いところ。関西弁伝わらないしね笑。

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よしだま