「昔『裸のアイドル女優たち』っていう写真集がありましたね」ヌードの映画史 黎明期から現代へ バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
昔『裸のアイドル女優たち』っていう写真集がありましたね
映画.comさん、リクエストに応えて作品登録をしていただき、ありがとうございます。
映画草創期から現在までの米国映画におけるヌードの文化的・社会的歴史を、映画評論家や映画監督や実際にヌードになった俳優らのインタビューと数々の映画のヌード映像によって綴っていく文化史ドキュメンタリー映画。
ヨーロッパ映画も米国映画との比較対象として少し出てくるが、ほぼほぼ米国映画の話でとにかくいろんな映画が出てくる。観た映画もあれば観てない映画も多いが、へぇ~あの映画には社会状況的にそんな意味が、製作にそんな裏話が、と興味深い。フィービー・ケイツの『初体験 リッジモント・ハイ』『パラダイス』『プライベイト・スクール』とか、『グローイング・アップ』『氷の微笑』『クライング・ゲーム』なんてあたりは懐かしいし、カルト珍作として有名な『死霊の盆踊り』(未見)はヌード史的にはそういう映画だったんだと目から鱗だった。ただし、おそらくは製作途中でMeToo運動が起こったためか、若干の路線変更を余儀なくされた形跡がある。
映画の作風としては『VHSテープを巻き戻せ!』とか、NHK‐BSでやってたテレビドキュメンタリー『世界サブカルチャー史』に似たような感じで、アメリカ人ってこういう形態のドキュメンタリーが好きなんだなあ。僕もこういうドキュメンタリーって面白くて大好きなんだけど、日本が真似して作ってもこんな風に面白くはならないような気がする。なんとなくだけど。
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