「4Kリマスターの弊害」笑む窓のある家 minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
4Kリマスターの弊害
1976年のイタリア映画。アートがモチーフのサイコホラー。主人公は、村の観光資源の開発のため、その村の教会に書かれた巨大な壁画を修復するために呼ばれる。その絵は青年を吊るして老婆が刃物で刺してる。絵を描いた画家も精神を病んで亡くなったと聞かされる。
観に行ったらシネマートの大スクリーンの真ん中ブロックがほぼ満席。終了後のトークショーで高橋ヨシキさんが登場。知らんかった。
トークショーでは、本作にいろいろツッコミどころもあるけど、映画として整合性とれててもおもしろいとは限らない、との話。映画って突っ込むために観にきてるわけじゃないでしょ?とのこと。
確かに細かいこと言ったらキリがないし、観る人によっても変わるものだから、細かいことより、本筋というか大きいメッセージみたいなものを観る側がキャッチできるかどうか? 映画鑑賞は受け止める側の感受性も試されてると思う。
残念ながら、本作はキャッチできなかった。家ホラーじゃなくて村ホラーだったのは楽しかったが、魅力的なヒロイン以外、ホラー的な盛り上がりのある後半まで退屈すぎた。
50年前の映画に細かいことは言うだけ野暮だけど、死体がまばたきしてるのが見えてしまうのは4Kリマスターの弊害だと思った。
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