シャドウズ・エッジのレビュー・感想・評価
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見ながら勢いに圧倒される
ジャッキーチェンよ永遠に!
「ナイトオブシャドー魔法拳」の時はジャッキーのアクションシーンがほとんどなかったので、あれから5年経てばもう老練な演技しか見られないだろうと思いつつ映画館へ行ったが大違い!ジャッキーがかつてのように大暴れしてくれるじゃありませんか!55歳の私が小中学生の頃、荻昌弘の月曜ロードショーや高島忠夫のゴールデン洋画劇場で見た「蛇拳」「酔拳」「ヤングマスター」のように映画館で見た「プロジェクトA」「スパルタンX」のように70歳を越えてやってのけるのである。長い棒を振り回して「拳精」のように敵と格闘するシーンでは思わず椅子から立ち上がりそうになったくらいである。そしてジャッキーに教えを受ける女優の可愛いさといったら「蛇鶴八拳」のノラミャオを思い出したのである。とにかくこの歳になると昔のことばかり思い出されてもう映画の内容はどこかへ行ってしまった。ジャッキーチェンよ永遠に!
泣けるアクション。観ないと損!
オープニングのハイテクを駆使したスタイリッシュな犯罪犯行シーンからぐんぐん引き込まれる。
まんまと犯罪グループに逃げられる警察捜査陣。
そうだ、引退した追跡の名手を呼べ。
我らがジャッキー・チェンの登場。
警察捜査官となった、かつて自分のミスで死なせてしまった先輩刑事の娘とのコンビ。
敵役の「影」にも、養護施設で育った若者たちとの擬似親子の関係。
胸熱な設定にハラハラドキドキする追跡劇。
モブをシューティングゲームのようにバタバタと倒していくハリウッド映画みたいでなく、闘う相手も生命をかけた息を飲む真剣なアクション。
アクションシーンで泣ける。
ジャッキーとヒロインをはじめ、警察側も犯罪グループ側も皆んないい役、いい俳優。
MIシリーズのようなチームの活躍も、涙もユーモアもあって、久しぶりにとても面白い映画を観た。
主人公はジャッキー・チェンでなくても充分面白かっただろうが、ジャッキー・チェンだから尚更面白い。
(いつものコミカルなアクションじゃないのに、ちゃんと机と椅子は使ってくれる)
そしてエンディングロールはまさにジャッキー映画でした。
ジャッキー・チェンの映画だから観なくてもいいや、なんて思ってる人がいたら損しますよ。
まだまだ現役ですね。
これぞ現在のジャッキー映画の理想形!
いやぁ~、面白かった! ジャッキー映画では00年代の『香港国際警察 NEW POLICE STORY』とか『新宿インシデント』以来の傑作なんではなかろうか。
2007年の香港映画『天使の眼、野獣の街』(未見)のリメイクというかリブートで、2013年には韓国でも『監視者たち』(未見)としてリメイクされているとのことだが、その『天使の眼、野獣の街』を中香合作で現代的にリブートした作品だそうだ。監督は『ライド・オン』でもジャッキーと組んだ中国監督ラリー・ヤン。『ライド・オン』もなかなか面白かったが、今回のはそれをはるかに上回る出来である。
とにかく脚本がめちゃくちゃよく出来ている。冒頭の犯罪集団による仮想通貨強奪がまず素晴らしく、スリリングな展開と度肝を抜くアクションで息もつかせぬ描写に惹きつけられていく。そこから警察と犯罪集団の息づまる情報戦・追跡・尾行・腹のさぐりあいといった攻防戦が詳細に描かれていき、ハラハラさせられるサスペンスフルな展開に。その合間に捜査官と若手女性警官の過去の因縁が絆へと変わっていくドラマと、“影”と若い犯罪集団の愛憎劇という、2つの疑似親子関係が重要なストーリーのポイントとなっていく。終盤は怒涛のアクションつるべ打ち。ストーリーもここが山場かと思いきや、まだ先があったというのが何度も繰り返されるが、やり過ぎ感やマンネリ感が全く無く、むしろ新たな山場が前の山場を軽々と超えていき、140分という長さを全く感じさせない。ダレるところが一瞬も無かった。マカオという舞台がまた良く、ロケーションも最高なのだ。
ジャッキーは年齢的に超絶スタントこそさすがに無いものの、中盤あたりから若手たちとの凄絶なバトルを展開する。しかしジャッキー以上にすごいのが“影”役のレオン・カーフェイ。アクション俳優ではない彼がナイフを使ったアクションで伝説の凄腕殺し屋ぶりを遺憾無く見せつけ、ジャッキーとのラストバトルも70代と60代の闘いとは思えない凄まじいファイトを見せてくれる。そして若手女性警官役のチャン・ツィフォン。天才子役から若手演技派女優に成長し、『チィファの手紙』『シスター 夏のわかれ道』でも好演してたが(『シスター』では中国三大映画賞の1つ華表奨で最優秀女優賞を史上最年少受賞)、まさか演技派の彼女があんなにアクションに挑戦するとは思わなかった。この映画の影の主人公というか実質的主人公とも言えるような役柄で、可愛くて演技も上手い上にアクションも出来るなんて最強じゃんか。“影”が育てた若い犯罪集団のイケメンたちも素晴らしいアクションと演技だし(特に双子を1人2役で演じたツーシャー)、その他脇役に至るまで全員が過不足ない見せ場が与えられており、いずれも素晴らしくハマってる。アクション、サスペンス、ドラマの全てが融合した近年稀に見るレベルの傑作アクション映画でした。予告編を観て期待できそうと思ってたが、それ以上の面白さだった。もう1回観ようかな。
ちなみにジャッキー映画でお馴染みエンディングでのNG集もあるが、その後にもシーンがあって、続編もあり得るようなエピローグになっていた。ま、とにかくこれは文句なしにオススメです。
大御所のお二人は正に尊い(たっとい)の一言
今回は、期限が迫るU-NEXTのポイント消化に丁度いい作品を探した結果、本作が“意外にも”米国映画レビューサイトの評価が高いことに気づいて鑑賞を決定。と言うことで、失礼ながら期待値は“程々”にTOHOシネマズ錦糸町に向かいます。
作品は犯罪グループによる侵入から始まり、いきなりに集中力が試されます。AIを導入し、鉄壁に見える警察側の警備に対し、犯罪グループはハッキングで対抗して警察の裏を突いて捜査の網を掻い潜ります。ただ、こう書いてしまえば“有りがち”なサイバー犯罪モノだろうと鼻で笑われそうですが、そこはジャッキーの新作なのですから勿論ナメてかかってはいけません。警察側も遅れを取り戻すべく、形勢を立て直しながら犯人へ迫りますが、それを嘲笑うような逃走は、序盤からアイデアの出し惜しみをせず、次々と繰り出されるアクションはスピード感、激しさ、美しさを兼ね備えていて興奮が止まりません。そしてその結果、システム侵入を許した上に手掛かりすらつかむことなく犯人を取り逃した警察は、既に引退したレジェンド・黄徳忠/ホワン・ダージョン(ジャッキー・チェン)に捜査協力を求め、黄独自による人選、指導、戦術によって“謎の相手”を追う日々が始まります。
まずは作り手側について、犯罪の規模こそ大きいわりに、少数精鋭ながらキャラが立った犯罪グループの完成度の高さ、そして対する警察だって要所に腕っこきを配置しており、その絶妙なバランスは終始「いま一歩で追いつけない」と感じさせる巧さを感じます。そして、いよいよ警察側の反転攻勢かと思ってからの敵味方すら判らなくなる混沌、そしてまさかの展開を生む要素もまた設定されたキャラクターのなせる業。141分とアクション映画としてはやや長めですが、飽きることなく最後まで楽しんで観続けられます。
そして出演者側について、今回のジャッキーの相棒・何秋果/ホー・チウグオを演じるのはチャン・ツィフォン。『チィファの手紙』で彼女を知り、『シスター 夏のわかれ道』は“彼女目当て”で劇場鑑賞をしましたが、まさかアクションとは結び付かないような華奢で地味(可愛い)印象に半信半疑。ところが、相当に努力しただろうことが想像に難くない程に動けて、しっかりとキレや重みも感じる攻撃など見事で素晴らしい裏切りに大変恐れ入りました。
無論、言わずには終われないのが大御所のお二人について。本作のラスボス・傅隆生/フー・ロンションを演じるレオン・カーフェイと、みんな大好きジャッキー・チェンのアクションが年齢を一切感じさせないばかりか、最早“度を越えている”としか言えません。更に、このお二人については、本作における裏テーマである“世代間摩擦”についても大いに背負われており、言うまでもなく演技も当然に素晴らしい。お二人の存在、正に尊い(たっとい)の一言です。感謝です!
演じる人を演じる俳優、全てを見る僕達
静と動、緩と急、遠と近、老人と若者、デジタルとアナログなどの対比で魅せる、超絶スリリングな追跡劇、そして会話劇でした。
なかでも敵に急接近してしまうシーンは白眉。
「命がけの作り笑顔」に息が止まりそうになります。
監視というのは極めて地味な作業で、本来はエンタメと無縁のはず。それがアクション映画として成立してしまうのは、観客もまた観察者だから。自分もストーリーの一部になれるんですよね。
登場人物達は、敵の視線を意識して皆、別人を演じる。
そんな人物を俳優が演じる。
この二重演技を客席で見ることこそ、監視サスペンスの醍醐味ではないでしょうか。
さてさて、ジャッキーは期待以上の大暴れでした。どんなに深刻な場面でも、彼が身の回りの道具を駆使すれば僕達は笑顔になれる。エンドクレジットもお馴染みのやつたからたまりません。
僕らのジャッキーチェン
頭脳戦、心理戦、銃撃戦、肉弾戦のてんこ盛りで楽しい
いやー面白かった。年も押し詰まっての思わぬアクション映画の良作でした。
冒頭の追跡シーンから追いつくのが大変なほどの細かいカット割りで疾走感と緊張感が高まる。イマドキの監視カメラ、顔認証、AI等の電子ガジェットを駆使しての追跡に対抗する早変わり変装の逃走劇にグイグイ引き込まれる。
中盤はうってかわっての心理戦。対峙した敵ボスと主人公たちの腹の探り合いが痺れる。
後半は捜査本部でのド派手な銃撃戦に続いて、ラスボス捕獲の大捕物。70代ジャッキー・チェンと60代レオン・カーフェイのロートル同士の格闘戦がいやどちらも強い強い。チャン・ツイフォンも先日観た「フライト・フォース」とはうってかわって良く動いてました。
人間ドラマも、主人公とツイフォンの師弟・バディものとして、また敵方のボスと弟子たちとの歪んだ関係がうまく描かれてストーリーに厚みがあります
とにかく敵ボスがハンパなく強く、冷酷かつ狡猾で最後の最後までふてぶてしくて気持ちいい。レオン・カーフェイ良い仕事してます。
で、この終わりかただと当然続編あるんだろうね。
似てると思ったら
《監視者たち》に似てるなあと思って観てたの。
車の中でヒロインが活躍してくとことか。
顔の確認取るとこは《監視者たち》だと「100%間違いない」ってやるんだけど、それヒロインがやるのかとか。
最後、見失って途方に暮れてしまうところとか。
絶対参考にしてるよなと思って調べたら、原作が同じ《天使の眼、野獣の街》だったの。
そりゃ似るよ。
ストーリーの作り込みがしっかりしてるからね。
息を止めて観るしかない。
刑事も犯罪者もミスしないんだよね。
互いに読み合って、相手を上回ることを繰り返して、微妙なところでどちらかが上回って局面を有利にしてく。
犯人と近い距離で腹の探り合いをやってくのもいいね。
一言間違えたり、少しでも不審な動きをしたら全部が御破算になる緊張感。
そういうベースの話にアクション加えてるからね。
果果がやるアクションもかなりいい。
ジャッキー・チェンは健在だね。シリアスなアクションやりながら少しだけふざけてくるのは、やっぱり凄い。
この作品「ジェッキー映画だ」と思って観に行ったんだけど、なかなかジャッキー出てこないんだよね。それで、ジャッキーがいないシーケンスでもメチャクチャ面白くて「あれ? ジャッキー映画じゃなかったのかな? でもいいや」って感じだった。
原作《天使の眼、野獣の街》って知らずに観たから、すごく儲けた気分だったよ。
ジャッキーで客を集めるが、実際は。
2度鑑賞。レオン・カーフェイはアクションもできるが表情やセリフ回しが絶妙。で、個人的にはヒロインがとても良かった。伏し目がちな演技とかも、ストーリーにGOODフィットしていた。シャドウが肉を焼いているシーンとかも実においしそうに見えるし、細かいところもよくできた作品だと思いました。
こんな意見もありますよ、的な。
中弛み無く駆け抜ける
序盤からキレキレで主役無しで引き込み、満足度が高い。とんでもCGで...
ジャッキーらしいジャッキー映画
何年かに一度経験する、感動レベルのアクション映画
とりたててジャッキー・チェンのファンではありませんし、レオン・カーフェイも名前しか知らなかったけど、前評判が非常に高かったので観に行くことにしました。結果は大満足。「トワイライト・ウオリアーズ」もそうでしたが、何年かに一度経験する、「面白い」を超えて感動するレベルのアクション映画でした。
AIや監視カメラという最新の技術と昔ながらの追跡捜査を無理なく混ぜ合わせたストーリーが良くできていて、主役のスター2人だけでなく、警察もヴィランも若手が魅力的。特にチャン・ツイフォンはこれから絶対メジャーなスターになりそうな魅力を感じました。全体的に少し長い感はあったけど、最後までどういう展開になるのかわからない緊張感でダレることは全くなかったです。
自分自身60過ぎて、身体の衰えを感じる昨今、70歳を超えるジャッキーやレオンが、仕事とはいえ、とんでもなくハードなアクションをまさに身体を張って必死にこなしているのを観ると、心底すごいなと思えて、おまけのNGシーンでは、映画の感動と演者の生の姿に対する敬意が相まって、自然と涙があふれてしまいました。
続編が出来そうな終わり方だったので、ビジネス的にも、よく考えてるなと。
死闘と言える戦いシーンは見応えあり!
全167件中、101~120件目を表示
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