「老獪さをかなぐり捨てたジャッキーとカーフェイの死闘に拍手」シャドウズ・エッジ regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
老獪さをかなぐり捨てたジャッキーとカーフェイの死闘に拍手
オリジナル版の『天使の眼、野獣の街』や、その韓国版リメイク『監視者たち』とはまた違う味付けをした本作。何よりそれは主演がジャッキー・チェンだから。『天使の眼~』でのサイモン・ヤム、『監視者たち』でのソル・ギョングよりも身体を動かしている様は感動でしかない。
ジャッキーがメンター(指導者)となって若手を育てるというポジションの作品はこれまでにもあるし、その若手達よりも体を張ってどうするんだというツッコミが飛ぶのも致し方ない。年齢が70代に入ったジャッキーに20~30代の頃のアクションを求めるのは酷というもの。でも、やっぱり観客はジャッキーの活躍を観たくて劇場に足を運ぶのだ。
ジャッキーも去る事ながら、敵のボス役のレオン・カーフェイもまさに怪演。『風林火山』での哀愁漂う刑事役もハマっていたが(作品の出来自体はイマイチだったが)、仕込みナイフ1本で数十名もの敵と狂ったように闘えば、クライマックスでのジャッキー相手に老獪さを微塵も感じさせない死闘も拍手。
警察が敵に振り回され過ぎというツッコミも、それを帳消しにするかのように、締めはメンターとして若手に委ねるというラストもなかなかどうして。
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