「すごく「モテおくん」だった男の話。」星と月は天の穴 にっくさんの映画レビュー(感想・評価)
すごく「モテおくん」だった男の話。
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吉行淳之介フリークとしては、はずせない作品。原作の小説を発表したのが、1966年だからもう妻とは別居して、宮城まり子さんと一緒に暮らしているときの作品。
モノクロ風の作品だけど、欲情するときは赤い色が出てくる。
あと主人公の矢添(=綾野剛)は43歳でもう総入れ歯になっている。おそらく母親から大して愛情を受けなかったのだろう。矢添はそれがコンプレックス。
当時の娼館は、一階でピアノを弾いてるようなところもあったのか。
途中まで牝犬とか道具のように扱ってた、女子大生の紀子(=咲耶)とだんだん立場が変わってきて、ラストシーンでは入れ歯コンプレックスなんて気にせず、対等の立場で付き合おうとしたのが良かった。
綾野剛の淡々とした語り口と「ご乱行」シーンの無慈悲っぷりもなかなかだった。
また静岡県掛川市のねむの木学園内にある、吉行淳之介文学館へ行ってみたくなった。
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