「公開当時は、壮麗な映像と独創的な世界観が話題を呼んだ、とのこと…。」落下の王国 4Kデジタルリマスター mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)
公開当時は、壮麗な映像と独創的な世界観が話題を呼んだ、とのこと…。
2006年の公開当時は全く知らず、今回かなりの興味を持って見に行った。
公開当時は、壮麗な映像と独創的な世界観が話題を呼んだ、とのこと…。
話は、
落下して足を負傷して入院しているスタントマンが入院中の女の子に話す物語が、映像として出てくる。その映像が様々な世界遺産などを背景にシュールな映像が続く。全くCGを使わない映像は、耽美的で美しい。
最初は、突飛な話で楽しい。段々深刻になり、すると、物語の中にも話し相手の女の子が出てくる。で、女の子の希望で話は変わって行ったり…。
ただ女の子に話す物語がそんなに面白くない。段々飽きてくる。映像は、非常に美しいけど…。
物語より、話しているの二人の方がだんだん楽しく、温かい話になってくる。結局失意のスタントマンは彼女に癒されて立ち直ってゆくのだけど…。お金をかけたメインの物語の話より病院でのシーンの方が結局は面白い。それは計算なのかわからないけど、背景になっている物語の映像は、壮大な映像の割には話が安っぽく面白くない(結局痴話喧嘩の話だった…)。その点がマイナス。勿体無い。もっと物語が面白ければ傑作になったのかもしれない。
まあ、活動映画へのオマージュや、スタントマンへの敬意を表したところなど、それなりに面白いし(感動するし)、ちょっと尖った雰囲気が面白いのだが、大きく構えた割には思いのほかこじんまりした話なってしまったのが残念。
それに、実写だからすごいわけだけど、イメージが溢れる映画としては宮崎駿の「君たちはどう生きるか」の方がよく出来ているように思ったり…。(そういえば、マントを開くと爆弾が…と「カリオストロの城」と同じようなシーンもあったり、宮崎駿の影響もあるのでは?)
期待しただけに、なんか物足りなかった。「映像だけ」を楽しむためにもう一度見直したい…。
複数共感ありがとうございました。
監督が撮り貯めたロケの映像は圧巻! 夢想世界のストーリーは稚拙なもの。 でもおデブちゃんの演技は心に残りました。惜しむらくは、これが最初で最後の映画出演だったことですね。
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