「イライラ」ロードゲーム　ドラゴンミズホさんの映画レビュー（感想・評価）

昔はこれで楽しめたのかもしれないが、これはイライラする。
音がしたらただの猫だった…みたいなパターンが２時間続くのだ。そのうちどっちでもよくなってくる。勘違いの持って行き方も強引。現代だともっと巧妙にやらないと観客は納得しない。少なくともどこかで死体を見せて、主人公が確信を抱くとかしないと。
途中に関わる人物たちも尻切れトンボで最後に思いっきりご都合で集合する。
犬が最後に吠えたのも、だから？である。せめて主人公を絶体絶命まで追い詰めて、吠え声が逆転のきっかけになるくらいやってほしい。
せっかくの食肉が人肉に変わっているサスペンスも広がりがない。むしろそれメインでもいいのでは？食肉運送人が殺人鬼で、ヒッチが主人公とか？
これも古い映画だが「メイフィールドの怪人たち」という良作がある。隣に引っ越してきた一家が殺人鬼かもしれないといった内容だが、主人公の猜疑心が二転三転して最後まで飽きさせない展開だった。
古き良きとはいえ、凡庸だった。