「我が国には、元女子高生やアルバイトの殺し屋もいるし」殺し屋のプロット ヤマナさんの映画レビュー(感想・評価)
我が国には、元女子高生やアルバイトの殺し屋もいるし
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年老いた殺し屋のジョン・ノックスはイツフェルト・ヤコブ病。記憶が急速に消えていく病気だ。そのせいか、仕事では標的の男だけでなく、その女や、あろうことか、相棒まで殺してしまう。互いに殺しあったようにみせるも、それって無理あらへん。主人公を英文学と米国史の博士号を持ち、元大学教授だった有能な殺し屋と描いているが、家族にばれている時点でダメでしょ。その彼のもとへ、10年以上連絡のなかった息子が突然訪ねてくる。人を殺したから助けてくれと。まあ、厚かましい。その後の展開は、アガサ・クリスティの『検察側の証人』、ラストはクリント・イーストウッド『グラン・トリノ』かなあ。LAネオ・ノワールの誕生など評されているが、ノワール度はそれほど高くない。ジョン、宝石欲しさに輩を連れてきたアニーに『二都物語』を送ったのは何かの皮肉?ラストでアル・パチーノがダンスしたのはなぜ?人殺しの暴力息子は無罪になっただけでなく金ももらい、そしてジョンは医療刑務所へ。記憶は消失したから、もう罪に問われることはない。
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