「殺し屋の自己犠牲」殺し屋のプロット すーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
殺し屋の自己犠牲
クリックして本文を読む
記憶喪失×フィルムノワール、てことで「メメント」みたいなのを想像していたんですが、さらに家族愛と自己犠牲を描いたヒューマンドラマでもあるというジャンル縦断の奇跡。
こんな映画観たことないですね。
自らの病を逆手に取って完全引退の筋書きをもくろむ主人公が痛快でもあり、「殺し屋のプロット」という邦題はなかなか上手いと思いました。
舞台は現代ですが90年代末期〜2000年代の映画の雰囲気を感じたのは自分だけでしょうか。
白人ギャング専門の刑事とか、無口だけど実はインテリな殺し屋とかちょい古臭いなーと。(それがまた良き)
アル・パチーノとマイケル・キートンの共演も眼福。パチーノが出るだけで画面が締まり、さすがの存在感でした。
でもって、どうでもいい話ですがパチーノにはスマホじゃなくて二つ折り電話が似合うよねと…
最後、娼婦のもとにノックスの本が届くシーンでディケンズの「二都物語」が映りますがこれも改心した男の自己犠牲がテーマのお話。
今作のように不器用だけど誠実な男、の役柄がマイケル・キートンにはハマるのですが、今作では製作と監督もしていたようでセルフプロデュース力にも長けているのねと驚きました。
コメントする
