劇場公開日 2025年11月7日

「チクショー、ビンのお母さんに号泣させられた」ぼくらの居場所 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 チクショー、ビンのお母さんに号泣させられた

2025年11月9日
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鑑賞方法:映画館

シルヴィーのお母さんは、少し諦めて目を背けていたところはあると思うし、意固地になって普通だと思い込みたかったのもあったのかな?
ジョニーの状態に名前がついたことで、大きく前進できたと思うし、覚悟を持って向き合ったことが実を結んだのは良かった。

ビンのことは早い段階で気づいたけど、シルヴィーという親友もできて、サロンの人など周りに恵まれていたと思う。父親が出てはこないから、その点は安心して観てられる。
裕福ではないけれど母ひとり子ひとりで、全力で守ってきた母親の愛情に胸を打たれた。
発表会の時、歌を披露する前の言葉がもうね。
エドナ、あんたいい母親だよ。

少なくともビンとシルヴィーは、母親には愛されてる。しかしローラがハードモードすぎて、ずっと悲しそうな顔をしているのが観ていて辛かった。
ヒナ先生と勉強して、やっと笑顔になれたのに。ちょっとくらいローラにも救いがあれば良かったのに。
ニュースでも頻繁に見ることだから、どうにかならないものかと思うけど、踏み込むには限界があるのが、なんともはがゆい。

とても良い映画なのだけど、それぞれ複雑な事情を抱えているので、だいぶ持っていかれる。
予告編を観て、気軽に観れるものではないのは分かっていたけど、やはり子供たちが辛い思いをしているのは観ていてキツい。
希望がない映画ではないけれど重い。

ジェーンは単なる感情なきモンスター。メールのやり取りからもなんかイヤな奴だなぁと思ってたけど、やっぱりヤな奴。
嫌いだと言い切っても全く心は痛まない。

コビトカバ
uzさんのコメント
2025年11月12日

「独自の言語」なんてのは便利で綺麗な言葉ですが…
問題から目を逸らすために使うべきじゃないですよね。
ローラは本当に、見ててずっと辛かった。

uz
minavoさんのコメント
2025年11月9日

本作、最高の1本でした。

ジョニーの件は、電灯パチパチしてるの別の親が怒るとこで描いてたとおり、親たちが子どもの発達障害の知識がないことを示してると思いました。しつけの問題じゃないってことを親が知らないのがヤバいです。

minavo
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