「社会の「今」を映す『ぼくらの居場所』」ぼくらの居場所 画面の旅人さんの映画レビュー(感想・評価)
社会の「今」を映す『ぼくらの居場所』
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物語の前半は、虐待や貧困など、子どもたちを取り巻く過酷な家庭環境を丹念に映し出す。その緊張の糸を張り詰めたまま、後半で訪れるローラの死がその糸を容赦なく断ち切る。
以降、発達障がいやヤングケアラーといった現代日本が抱える社会的課題が、観客に逃げ場を与えないほどのリアリティで提示される。教育・福祉の現場が抱える構造的問題を見せつける、重くも意義深い一本。
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