フライト・フォース 極限空域のレビュー・感想・評価
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航空ディザスターアクション最新作!リアル・サンダーバード! キレるヒーローVSキレるサイコパス! 事件発生から解決まで、持続する緊張感とエモーションで面白い。
航空ディザスターアクション最新作!
キレるヒーローVSキレるサイコパス!
事件発生から解決まで、持続する緊張感とエモーションで面白い。
(まあ、主人公がキレて暴走したせいで娘が失明してしまうのは、高額な外国での手術で回復の可能性があるというフォロー設定があったにしても、許せないですが。)
そして、クライマックスは、公道に前方脚が故障した旅客機が不時着、前輪着陸脚の代わりに、トラック2台が並行して走行して受け止める。
リアル・サンダーバードだ!
このアイディアは、有名な「サンダーバード」第1話で、着陸脚の出せない原子力旅客機の客の代わりに、国際救助隊の特殊救助車両エレベーターカーを台車にするのと同じアイディアを、CG+リアルトラックで市街地で撮影。
パンフレットが見製作でしたが、エンドロールのタイトルバック映像に、そのメイキング撮影風景があって、それも込みで面白かった。
Bygone
航空機内パニックものなんて劇場で公開される方が珍しいのでそりゃあ観に行きますとも。
色んなアプローにができる作品だからこそ、今作はどんなものを観せてくれるのかなぁと。
人間ドラマがめちゃくちゃ怠かったりはしましたが、とんでもアクション&パニックの連続で尻上がりに面白くなっていきました。
序盤のキャラ見せは結構ダラダラとやるので、早いところ進めて欲しいのにメロウなドラマがあったり、後々の伏線であろうテロリストたちの行動もベタすぎるというか面白みがなく…。
なんなら娘の事故の原因って主人公の癇癪が原因かい…といった言い方は悪いですが余計なドラマが挟まってきてかなりモヤモヤしました。
不慮の事故とかでも全然なんとかなっただろう展開ですし、その後の展開がぶっ飛んでいるので、設定が地に足つきすぎていたのはもったいなかったです。
舐めてた相手が実は激ツヨなタイプの作品で、ハオジュンがガンガン打撃をかましまくってくれるので、そこまでに溜まっていた鬱憤を晴らしてくれる爽快感は確かにありました。
全体的にアクションの切れ味は良さそうなのに、暗かったりカットしまくってたりしていて超観づらかったです。
シンプルに打撃やキックを観たいのに別の視点に移ったり、物を飛ばしてなぜか視界が隠されたり、無駄に連続カットが入ってきてその度に集中が切らされたりとで編集なのか元の撮影からなのか、元の良さを消すものばかりで残念でした。
かなり残虐な殺し方が多いのでもっと観せてくれたっていいのになと焦らされていました。
テロリスト側がメインのマイク以外は正直没個性というか、使い捨てというか…もっと多種多様な技を使って欲しかったですし、もっとタフネスであって欲しかったです。
ただハオジュン相手は分が悪いかなというところで納得もできます。
この手の作品で銃やらナイフやらをどうやって持ち込むかのカラクリがどうなっているのかも気にしているんですが、今作はその描写がほぼなく、それでいてエゲツない数の銃を持ち込めているので、検査何もしてないやんというツッコミが捗ってしまいました。
墜落する流れになってからのド派手にど迫力な展開はフィクションならではのやりたい放題でめちゃくちゃ面白かったです。
社長がなぜかパイロットの訓練を受けていて、めちゃくちゃ難しいであろう作業をしっかりやり切っていて良かったですし、どうやって着陸させようかというアイデアの中に、前輪をトラックの荷台に乗っけて安定させようとかいう素人目にも無理じゃない?と思えるものですらできらぁ!なテンションでやり出すのがめっちゃ良かったです。
そんなに長い間紐オンリーで空中にいられねぇよとか、スカイダイビングの伏線の回収が見事だなと中々に大味ですが良い味が出ていました。
前輪の近くで指示を出すアクティブなハオジュンに、それに応える運転をこなす社長、陸上ではトラックを爆走させ着陸を全力サポートする運転手たちととんでもないスケールの話が繰り広げられるのでめちゃくちゃ手に汗握る展開で激アツでした。
ベタですが親子の再会、復縁ってのも良いです。
エンドロールでは制作模様やアクションの裏側なんかが映されており、飛行機実際に作って撮ってたり、トラックも走ってたり、空中飛んでたりと作り手の本気が伝わってくるものでとても良かったです。
やっぱド派手なものは景気が良くて気持ち良いです。
もっとたくさん輸入してきてくださいな。
鑑賞日 11/25
鑑賞時間 12:15〜14:18
ダイ・ハードじゃん
テロリストが会社の重役と客を人質にって、ダイ・ハードじゃん。
主人公が通風孔を使って移動って、それもダイ・ハードじゃん!
無線機で敵ともやり取りするのって、やっぱりダイ・ハードじゃん!!
正体バレて家族も人質って、結局ダイ・ハードじゃん!!!
そう連呼したくなるくらい、本作の内容は『ダイハード』そっくり。
訴えられたりとかしないんだろうか。トライ・ハードにならなければいいが…。
テロリストのメンバーが若手俳優ばかりなせいか、いささか没個性な感じ。
特に、リーダーのマイクを演じたチュー・チューシャオは人気あるみたいだが、トップスターのA・ラウと対決するには、やはり貫禄不足。
『国境ナイトクルージング』(2023)に出てたみたいだけど印象薄い。
ホアン・シャオミンやチャン・ビンビンの悪役なんてのも見てみたい気がするけど、テロリストのリーダーにトニー・レオン起用してたらめちゃくちゃ話題になってそう。
セスナみたいな小型機ならまだしも、ジャンボ旅客機を車道に着陸させるなんて無茶すぎるし、大型トラクター2台で飛行機の前方支えるなんて無理無理。運転手即死ですから。
それでも無茶な設定は昨今のハリウッドのアクション映画でも当たり前になってるし、見どころは多かったから、宣伝量増やしてたら国内でもそこそこヒットしたのでは。
主人公の元妻を演じたリウ・タオは、スン・リーと共演した『ミーユエ』では途中でキャラクターが変わる難しい役をこなしていたし、大ヒット時代劇『榔琊榜』では自分で馬乗ってギャロップで走らせてた本格派女優。若い頃に主演した『白蛇伝』は日本未公開らしいけど、ちょっと見てみたい気もする。小青役はどんな女優さんがやってたのかな。
『大宋宮詞』で役柄の年齢層上がったけど、このままお母さんキャラが定着しちゃうんだろうか。
クライマックスが飛行機の不時着に特化するためか、対テロリストのアクションシーンに比べるとラストの盛り上がりが今イチ。
やっぱり一人ぐらいしぶといテロリストを残しとけばよかったかも。
カメラワークがメリハリに欠けるのも難点。
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