「シンプルな逃走劇として楽しんだ」ナイトコール kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
シンプルな逃走劇として楽しんだ
自宅のアパートの鍵を開けるよう頼まれた鍵屋のマディが強盗に加担したと疑われ拉致されるという始まり。
鍵屋としての脇の甘さが気になったり、拉致してきた奴らの正体が不明だったり、マディの優しすぎるところなんかがモヤモヤしたりするが、総じて面白かった。盗まれた金と犯人を探すというシンプルな目的で、あの組織の正体をあまり明らかにしないままだからスリリングに感じたのかもしれない。
走って逃げるだけかと思っていたら、自転車に乗ったり、車を走らせたりと手法を変えてくる。逃走劇としても飽きない作り。鍵屋、「ブラック・ライブズ・マター」のデモといった設定もいいアクセントになっていてよかった。
上映時間が短めだし、登場人物の作り込みは浅いけど、街中を逃げていくマディを観ているだけで十分楽しめる映画だった。流れていたあの曲、いい曲だったな。
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