「魅力なきファム・ファタール」ナイトコール ヤマナさんの映画レビュー(感想・評価)
魅力なきファム・ファタール
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一言で言えば、この女の愚かな行動のせいで、1人の青年の人生が狂い、兄は死に、弱小マフィア(?)がつぶれたという話。よくある巻き込まれ型だが、ミヒール・ブランシャール監督はカーアクションやブラック・ライヴズ・マターやなんやかんや盛り込んでくる。フィルムノアールからアクション満載のサバイバルまで、ジャンルを意欲的に融合させたと、パンフレットには書いてあるが、監督、長編デビュー作なら限定した方がいいよ。アクションにしては水曜ロードショーでやってたハリウッド映画みたいだし、フィルムノアールに関しては、運命の女が全然ダメ。扱いも雑だし。主人公がラスト近くに命をかけてまで救おうとしたことに全然共感できない。オーディションに1年ぐらいかけたらしいが、監督何を見てたん。監督自身「キャスティングが演出の80%を占める」と言っているのに、もう。それから、主人公のふたりに言っとく、過去に何があったか知らないが、兄がマフィアの一員や誤って人を殺めた時は警察に言う。マフィアの金を盗むことでも犯行現場に戻ることでもないよ。これで、何か賞をもらったみたいだが、今のところ、ベルギーはチョコレートだけでいいかなあ。
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