「これ作ったヒト、天才。感謝します。」ナイトコール あくびさんの映画レビュー(感想・評価)
これ作ったヒト、天才。感謝します。
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軽く楽しめるようで社会の縮図を投影していたり、なかなか趣深い。最近若い日本人監督の不思議系(あくまで私の解釈なので悪しからず)邦画が理解できず、世代ギャップなのか?とか考えさせられることが多かったので、この作品には「やっぱコレでしょ!コレを観なきゃ!」と喝采を惜しみません。
主人公、良さそうなヤツなのに、こんなヤツでも逮捕歴あったり、なかなか複雑な社会。黒人女が白人の鍵屋を呼び出したらどうなった?帰宅したサムに白人の鍵屋が説明を急いでいたらサムはどうした?いろいろ考えさせられます。大好きなママ?から引き継いだペトラクラークのフランス語曲が最後、ジュリー(女の本名)との会話を想起させ、ヤニック達に刺されてカネを奪われるはずのジュリーを助けに行きます。この主人公の心情と行動、これがこの物語に最上のフレーバーを与えていると思うのでした。結末よりも結末の一歩手前を大切にするフランス系映画(これはベルギー=フランス映画)というありがちなパターンもなかなか好みでした(「ファンファーレ」もそんな感じでした)。
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