「もっと大暴れを期待してましたが、やはり家族が一緒だと…。クライマックスがテーマパークというのもいかにもだし。シャロン・ストーン出演は本当に嬉しいが、やはりもっと描きこんでほしかった。」Mr.ノーバディ2 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
もっと大暴れを期待してましたが、やはり家族が一緒だと…。クライマックスがテーマパークというのもいかにもだし。シャロン・ストーン出演は本当に嬉しいが、やはりもっと描きこんでほしかった。
「ナメてた相手が実は殺人マシンでした映画」の傑作の第2弾は、「ナメてた家族旅行に来ていた親父が実は殺人マシンでした」編。
前作は、それこそガンガン行ってたが、家族と一緒だとやっぱりそこまで過激にはならないだろうなと思って見始めました。
家族旅行の最中に、娘が小突かれて切れたオデンカークがゲーセンで暴れたときは、まさか家族と一緒なのに本当に暴れるとは思わず、ずっと妄想シーンかと思って観てましたが、映画の中ではまさかの現実。
そこから地元権力者と汚職警官たちに目をつけられて、狙われる羽目に。
ただ静かに家族旅行を楽しみたかっただけなのに、次々に襲い掛かる悪者たち。
そのたびに反撃するうちに、さらにその上の黒幕、女ボスが表れて全面戦争に。
家族の運命やいかに。
過激さ、ハードさ、パワーとスケールは前作より半減。
クライマックスが、老朽化しつつある地方の小さなテーマパークというところからも、結局、遊園地の仕掛けを使いたかったのは見え見え。
地元権力者はそれほど悪くなく手を組んだり、息子をいじめた少年の命を助けたりしながら、夫婦の絆、家族の絆を背景に描く。
「グラディエイター」のコニー・ニールセン、おじいちゃんのクリストファー・ロイド、弟役のRZAらの家族も前作に続き出演。クリストファー・ロイドには、もっと暴れてほしかった。
小物悪徳保安官役で、トム・ハンクスの息子、コリン・ハンクスも出演。
何よりも、ラス・ボスで、シャローン・ストーンの出演がうれしい、が、観てた時は誰だか分らなかった…良かったけれど、せっかくだからもう少し深く描いてほしかった。
全体的に少し物足りない、典型的な続編になってしまってて残念。
家族のためでも、家族を顧みなくても、どっちでもいいから、もっとぶっ飛んだ大暴れを期待してました。
