劇場公開日 2025年10月24日

「脚本・演出・配役・演技ぜんぶ満点」Mr.ノーバディ2 島田庵さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 脚本・演出・配役・演技ぜんぶ満点

2025年10月25日
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鑑賞方法:映画館

前回派手にやらかしちゃったツケが巨額の借金になっていて、
やむなく現役復帰、休みなく仕事せざるを得なくなっていたとは可哀想……

だから、バケーションは夫婦出会いの地イタリアで、という予定はかなわず、
近場になっちゃったのね。
(ただ、その場所になったのも理由があって……)

という辺りも含め、
前作を観ておいた方が絶対楽しめるはず。

* * *

バッタバッタと敵を倒すのは前回同様、
いや、さらにスケールアップ。

そして痛さもちょっとスケールアップ
(小指が痛い……)
でも「グロい」ところまではいってない(と思う)

奥さんベッカ(コニー・ニールセン)に愛想つかされそうになりながら、
息子ブレイディ(ゲイジ・マンロー)の冷たい視線を浴びながら、
――娘サミー(ペイズリー・キャドラス)だけは可愛さ全開で信頼してくれている――
不本意ながら戦い(もはや戦争)に挑まざるを得ない
という状況も、
前回同様でありつつ、スケールアップ。

そして爺ちゃんデヴィッド(クリストファー・ロイド)も健在だし、
弟ハリー(RZA)の活躍もマシマシ。
(ハリー、大阪で修行してきたのね)

展開に意外性もあって気持ちいいんだけれど、
仕込みもしっかりしていて、思わず膝を打つ。
脚本がとっても丁寧で上手い。

悪役がとことん悪役で同情の余地がないから
やっつけて心置きなく喝采なのも前回同様だけど、
こちらもスケールアップ。

そしてもちろん、ハッチ(ボブ・オデンカーク)がいい。
「ああまた借金が増える……」という一瞬の表情など、絶妙。

オオカミ君も可愛かったし、
前作よりさらに、面白かったのであります。

島田庵
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