WEAPONS ウェポンズのレビュー・感想・評価
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そして、二度と戻らなかった
なんでもないシーンでも不穏に見せる技術がすごい。
無音のシーンが多かったり、視点移動を敢えて遅くするなど、ホラー演出も派手さを必要としない印象的なシーンがいくつもある。
特に車に乗り込んで髪を切られるシーンは、近づいてから通り過ぎる裏切りからのドアが開くシーンで見たことのない展開に唖然だった。
悪役がしっかり悪役で鬱展開かと思いきや、ドン引きするぐらい酷い目にあっていた。
恐怖演出とシュールさから来る笑いが噛み合っていて、かなり良い作品。
ピンポン・ダッシュ
各シーンの怖がらせ方自体は正直なところ新味はないが、他評者各位御指摘の通り、予告編が巧妙なミスリードになっていて、ちょっとやられたな。
前半に各登場人物の事情を順に描いておいてあの展開、というある種の肩透かしもいい。
ラストに子供達が婆さんを追っかけ回すのもなかなかの名場面といえるだろう。
そっちか!!!
面白かった
まさかAAで考察しろとか無粋なことは言わないですよね
2025.12.8 字幕 MOVIX京都
2025年のアメリカ映画(128分、R18+)
とある田舎町の小学校で起きた児童失踪事件を描いたホラー&コメディ
監督&脚本はザック・クレッカー
物語の舞台は、アメリカ・ペンシルバニア州メイブロック
ある少女(スカーレット・シャー)は、その町で起きた「小学生失踪事件」について語り始めていく
「これは2日前に起きた出来事だ」と言われるその事件は、新しく赴任してきた教師・ジャスティン・ギャンディ(ジュリア・ガーナー)が受け持つクラスで起きたものだった
ある日のこと、ジャスティンが教室に向かうと、そこにはアレックス・リリー(ケイト・クリストファー)しかおらず、他の17人の生徒は姿を見せなかった
マーカス校長(ベネディクト・ウォン)の指示により休校となったが、警察が介入して色々調べても、失踪の手がかりは掴めないままだった
映画は、「JUSTIN」から始まる章立てになっていて、「ARCHER(失踪生徒の親)」「PAUL(警察官)」「JAMES(ホームレス)」「MARCUS(校長)」と続き、ラストに「ALEX」の章が続いていう流れになっていた
それぞれの視点で「事件」を描き出し、実際に何が起こったのかを紐解く流れとなっている
アラレちゃん(若い人にはナルトかな)のキーン走りを彷彿とさせる動きが登場し、子どもたちは夜中の「2時17分」に同時に家を飛び出していた
どこに向かうのかはわからないものの、誰もが同じ走り方でとある場所を目指していた
この状態が後半になって意味がわかるという展開になっていて、ここからはガッツリとしたネタバレとなってくる
実際に、この映画が怖いかどうかは「悪魔崇拝の身近さ」に依るところが多く、日本だと怖さは半減という感じになっている
象徴的な◯と△が重なるシンボルが出てくるのだが、あれは一般的には「アルコホーリクス・アノニマス」のシンボルのことだろう
一応は、ポール(オールデン・エアエンライク)が断酒会に参加しているとか、ジャスティンがお酒を昼間から飲みまくるというシーンもあったりする
このAAが関係しているとして無理な解釈をするならば、お酒を飲むと現れる幻覚とか、それによって子どもは家庭から逃げ出してしまう、みたいな意味づけになるのだろう
実際にはほぼ無関係で、何となくシンボリックなものを出して、不気味さを演出しているだけのように思える
映画は、6つの視点から黒幕の正体と目的を紐解いていく流れになっているのだが、最終的には黒幕の正体も行動原理も明かされないまま終わってしまう
それっぽい感じだと、黒幕とその本体のために栄養素が必要というもので、少年たちはそれを得るためのタンクのように思える
また、その体を維持するためにスープを飲ませるのがアレックスの役割で、彼は黒幕によって行動を制限されている
彼に狙いをつけた理由はわからないが、親戚だと言われてよく知りもしない人物を家に招き入れるお人好し両親とか、訪問者の嘘を見抜けない人も象徴的に登場している
そういったところに狙いをつけるうまさがあるので、黒幕が本当の親戚かどうかはわからない
そのあたりを「考察する意味はないと思う」のだが、全体的なメッセージとしては「何らかの要素によって付け入る隙を与える人間は危ない」という言ったところのように思えた
いずれにせよ、親切心とか愛護精神、包容力、酒、薬などが登場し、それぞれは瞬間的な高揚感をもたらすものの、付き合い方を間違えると厄介なものになる典型的なもののように思える
生きていく上での最低限の警戒心というものは必要だと思うが、だからと言って防御一辺倒でも困りものなのだろう
それでも、事象や相手を見抜く目というものは必要になってくると思うので、相手から発せられているものを注意深く観ていく必要はあるように思えた
宣伝に釣られてみたけど
大反響との宣伝に釣られてみたけど核心に至るまでを個々を群像劇風に多角度から見せてた点はホラーでは珍しいかもしれないが、いろんな映画を観てきた人なら珍しくもない。”謎が解けてスカッとする”との触れ込みだったがホラー映画ならそれもありがちな落ち。しかも私は途中でどこかで最近見たような話だぞ?と思った。そうだ半年ほどで前に見た”ロング レッグス”だ、しかしあれは配役で驚かされたが、(見た後で知った)そんな意外性もない、まぁこの作品は目の肥えたホラーファンなら(私はこの分野映画は得意でないので滅多に観ない)凡作と評価するでしょう。
胸糞展開からの、ラストのカタルシスが最高
中盤までは、だいぶフラストレーションの溜まる展開でした。
子供達の不可解な失踪によって町の人々が辛い思いをし、中盤で失踪の原因や黒幕が明らかになっても、解決の糸口はない所か、関係者から死人が出る始末。
あの超能力婆さんをアレックスやジャスティン、アーチャーたちでどうにかできるとも思えず、「ヘレディタリー」みたいな全滅バッドエンドが頭をよぎり、戦々恐々としていました。
結果としては、アレックスの機転で婆さんを倒し、アレックスの両親や子供達は、婆さんの支配から解放されて終了。
支配されていた後遺症は残っているようですが、ハッピーエンドと言って良いと思います。
ラストの子供達が婆さんを襲うシーンは、本当に痛快でした。
【その他良かった点】
・複数の関係者の視点で物語が展開するので、事件解決までの全容が掴みやすかった。
・何人か死人が出るが、ヤク中の窃盗常習犯だったり、不倫&不正隠蔽警官だったりで、そこまで胸が痛まない(ただ、校長先生とそのパートナーは本当に気の毒)。
・婆さんを倒す方法が、ご都合展開とかではなく、納得のいく方法だった。
すべてにおいて良かった
タイトルなし(ネタバレ)
評判を聞いて観てみる事にしたが、自分には良さが分からなかった。上映館が少ないって事は特定の人には異様に刺さるタイプの作品なのかなと思ってしまった。
深夜2時17分に同じ学校のクラスの子供達が一斉に奇妙な姿勢で自宅から走り去っていく。そして誰も帰ってこず行方不明に。奇妙で先の展開が気になるオープニングは良かった。
物語を章立にして同じ時間帯の出来事を色んな人の目線で何度も繰り返し語ってくれる構成も良かったのだが、結局は少しずつ話が進んでいくだけで、実はこの時こうだった的な驚きが全く無い。普通に時系列で物語を進めれば良かったんじゃないかって位、効果を感じられなかった。
ミステリアスなオープニングから、謎解きめいた物を少し期待したが、走り去った子供達の方向から子供達の居場所を特定しようとした程度。ホラーとして観ても怖さは殆ど無く夢オチばっかり。しかも夢オチってのもワザとかもしれないがバレバレ。
オチと言うか真相が魔女による魔術による物だったってのは、ぶっ飛んていて楽しかった。女教師が車に魔女と落書きされていたが、まさか本物が現れるとは思いもしなかった。前半は静かなホラーだったが終盤はコメディー色強めのハチャメチャホラーに様変わり。脚がメッチャ遅いのに躊躇なく全力で追ってくるウェポンズから、かなりの時間、逃げ続けられている魔女の姿を観ていると笑ってしまいそうになった。
マシュー…じゃなくて、マヒュー、マヒュー😁
これは…
何がネタバレ厳禁なのか…
謎が明かされた時は拍子抜けでその後の展開は大きな音が鳴ったり、色んな人物が大声を出したりで騒がしいだけ。
最後のオチも特に目新しいところはなかった。
コメディの最先端。
コメディ漫画を描いてる者として、
私は館内が爆笑してる中、
もうコメディってこんな事になってるのか!と
圧倒,圧巻で震えてました。
ほとんど100分ほどは今流行りのホラーの手法で
不気味で不穏な空気を纏いつつ、
最後までどうなるか分からない没入型の映画で、
各章ごととても面白くて、
まるで漫画のような引きで謎を撒き散らして
最後まで集中が途切れず観れたのだけど、
ホラー映画、ホラーコメディ映画のオマージュも入れた
最後の展開は、
どこから思いついたのか、ラストを見せたくて物語を
組み立てたのか、見事と言うかやられたと言うか
爆笑の館内の中一人あたふたしてしまいました。
映画ってやっぱり面白い。
これだけ作品があっても「なんだこれは!」と思えるのは
幸せでしかない。
越境してみて参りました!
ネタバレ厳禁と聞き、サブスクまで待てず、越境してみて参りました。(限定公開反対!)
正直言ってネタバレとか気にならない、非常にストレートな話でした。(煽りかな? 最初から「Witch」って出てるしね!)
グロい描写が多くて、気持ち悪くて「うわ〜」となるが、さほど怖くない。それなりに面白いけど、予告観て期待値を上げるとウ〜ンてなるかも…
6
笑える所もある
評判に連れられ鑑賞したんだが、
ホラー映画というよりスリラー映画か。
R18指定はちょい厳しいかと。最後の最後の一瞬のグロ映像と中盤のほんのワンカットのエッチシーンくらいか。
謎解きサスペンスを期待してしまったオイラにはやはり消化不良。
だからホラー映画なのね。と納得。
このスタイルなら今年公開された「ストレンジダーリン」の展開の方が良かったし、より怖かった。(そっちはPG12!)
ラストのあれがやりたかったのかな
ラストに子供たちが一斉に老婆めがけて走り出すシーンがあるのですがそのシーンを撮りたいために書いた脚本って感じがした
子供たちを武器にした理由もわからないし武器にしたのに全然役に立ってなさそうだしイマイチ
両親の世話に加え17人の子供にごはん食べさせるのもあの子がやっていたの?大変すぎない?
映像は良かったし充分に楽しめるホラーだったけどここまで絶賛されるほどじゃなかった
興味深い
登場人物たちが⋯
とにかく登場人物たちがクセあり過ぎです。
女性教師は自分の責任でもないのに、保護者たちから責められて可哀想だな、と思っていたら、なんてことはない、単なるアル中の不倫女、その相手もアル中で、職場の上司でもある義父と、多分嫁にも頭が上がらない、自分のやらかしを隠蔽しようとする情けない男。自分の子供が行方不明になり真相を追いかけるお父さんも、どうやら仕事中毒(あくまでも私自身の想像)で家庭を顧みなかった(奥さんは出て行った?)、子供に愛情を注いでいなかった人。そのせいか子供もいじめっ子でやんちゃなク◯ガキ。婆さんはもう言わずもがな。
やはり一番可哀想だったのは1人だけ残った男の子かな。あんな幼くしてすごく重いものを背負わされてしまう、精神的にも肉体的(大量のスープ缶の買い出しとみんなにスープを飲ませる)にも。それでいて健気で黙して語らず(語れず、かな)。よくもあんな大人でもまいってしまいそうな多大なプレッシャーに耐えられたな、とその精神力に脱帽。とっさの機転で(よく婆さんの行動を冷静に見てたね、偉い!)いちおうの解決に導いたもののパパ、ママとは一緒に暮らせなくなってしまった⋯、なんて哀しくて切ない⋯。
謎が謎を呼ぶ先の読めないストーリー展開で引き込まれましたが、それも登場人物たちの訳ありな個性があってこそだったと思いました。あそこをしっかり描いていなかったら単なる不気味な謎解きホラーに成り下がっていたことでしょう。
この監督さん、ホラーではなく普通に人間ドラマを撮らせても恐らく優秀だろうな。
新感覚
複数の登場人物の視点から事件の真相が紐解かれていく作りで、パズルのピースがハマるように少しずつ核心に近付いていく展開にはハラハラさせられた。
話自体は謎を多く残しているものの、全てを解明していこうとすると冗長になる事は必至。作品内の情報で概ね全体を察することが出来るのでシナリオとしては問題無し。
一つ残念なのは、ホラー要素が思った程多く無かった点。予告ではいかにも怖そうだったが蓋を開けてみると怖さは控え目。
ラストの疾走感は謎の余韻と喜怒哀楽のどれでもない感情を引き起こされ今まで感じたことの無い新感覚を味わえた。
ホラーと思って見ると肩透かしを食らうが映画としては面白かった。
全258件中、61~80件目を表示
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