WEAPONS ウェポンズのレビュー・感想・評価
全258件中、21~40件目を表示
物語の拡大と収束
複数視点から描かれる物語のチャプターが相互に関与し合い最終幕で結実する気持ちの良さとその脚本構成の巧さ。
このような複数視点で構成されるストーリーテリングは「羅生門」を基として主にジャンル・ミステリーにて様々な作品でも適用されてきた。多くは主観の否定(信用できない語り手)及び真相の照合に有効で、一方難点は時系列として物事が進展しないことが挙げられる。今作での真相の追求はあくまでもジャンル・ミステリーの根幹としての機能であって、この多角構成がその補助輪の役割を果たしているかというとそうではない。どちらかといえばパズルのように空白の事実を埋め合わせていくギミック的な面白さがある。
一体このプロットは本筋にそれほど絡むのかというような風呂敷の広げ方も、事実の足し算としてなら飲み込むことができ、また、くれぐれも伏線回収と呼ぶには誤解であるにせよ、こうした試みが物語を飽きさせないギミックとして上手く躍動していることは疑いようもない。
ジャンプスケアは抑えめで個人的には大変ありがたかったのだが、観ている最中は何かの伏線かと思って一度は受け入れた映像的なパワープレイが、終わってみればそれに終始していた点は否めない。がしかし、ホラーを前提とした数々のカットは緊張感を持続させ、2時間超にも及ぶ尺の観賞に堪える仕上がりとなっている。
悪くなかった
面白い…
R18の選定基準
予想通りのラストでした
この手の話にありがちな種明かし無しのラストはそれはそれでよかった。真剣に見ていたがM4が空に見えた瞬間、コメディでいいんだとわかった。しかしシリアスなメッセージが内包された深さもあった。
ウェポンズとは人の事ではなく、依存が人を考える事をやめて、武器、道具のようになってしまう恐怖を描いたのだと思った。
•恐怖への依存
「何かに怯えていないと、自分の立場や正義が保てない」
•無関心への依存
「見ない・考えないことで日常を保つ」
•自己正当化への依存
「自分は間違っていないと思い続けないと壊れてしまう」
大人たちは:
不安や罪悪感を感じる
それを直視すると自分が壊れる
だから恐怖にしがみつく
無関心を装う
理屈で自分を正当化する
結果として何が正しいかを考える能力が鈍る。この時点で、人はもう「加害者になる準備が整っている」状態。
子供自身が武器になるのではなく依存した大人の思考”が、子供を武器として使ってしまう。ここはメッセージ。
アイデアと語り口とホラーとまさかの笑いと爽快感
本当にウエポンズの意味だった。
そして想像より全然面白かった。こけおどしのホラーかと思ったら事件発生後に何人かの登場人物の事件前、事件後、と時制と角度と語り口をずらしながら、異常事態に至るまでの事象をパズルのように配置させて考察させたりはする。するのだけれど、各パートがまったく弛緩せずにアクションと事件の謎、そして音楽とカメラの力学でグイグイ行って飽きさせない。これは面白いな〜と思ってるとラストシークエンスの予想の更に上をいく面白さと爽快感でやられた〜という感じ。
普通この仕掛けで言うと怪異の中心=謎が見えたところでつまらなくなって収束するしかなくなるんだけどしっかり盛り上げて文字通り走り切っただけでも拍手。
ラストが良かった
・ホラー映画らしい驚かすような演出は、ほとんどなくてサスペンス・スリラーに感じた。そういった意味で見やすい映画だった。グロ表現は強かった。冒頭のこの話は事実ですっていうような字幕が入ると本当にあったんだ!ってつい思ってしまうのだけど、どうも演出のようだった。子供たちが行方不明になって、担任教師に責任があるという話になり家バレしてるわけだから帰るのが恐ろしいのに帰って酒屋に行ってたりしてる時に理不尽に襲われるんじゃないかという恐怖が凄かった。しかし不倫している話になって不倫相手の奥さんから確かボコボコにされてて何となくしょうがないんじゃないかって気になったりした。
・登場人物ごとに章立てされていた。群像劇みたいでこういうのだとキャラによっては感情移入が難しかったりするのだけど、全員魅力的なキャラクターだったので面白く見れた。同じ場面を別角度からこの人はこういう状況だったという演出が見事だった。
・人間を武器にするという事でタイトルがウェポンっていうのも凄いセンスだなぁと思った。両手を広げて走るのが面白い。
・体の弱いアレックスの母親の叔母だったかがアレックスの家に突然引っ越してきて、両親を武器にして家を乗っ取っていて怖かった。顔にフォーク刺させたり、缶のスープを毎日食べさせるの辛いなぁと思った。
叔母さんが寝たきりレベルの弱り具合だったのが、人間ウェポンにしたら元気になっていた。叔母が持っている鉢植えの木とその人の持ち物があれば変化させられるようだったけど、それと元気になる因果関係がよくわからなかった。
・鉢植えの木の枝に標的の髪の毛を巻いて自分の血をつけて水を張ったボウルにを投げ込んだら髪の毛の人への攻撃指示になっていて両手を広げているのが戦闘機をイメージしてるんだなぁと思った。
・ラスト、叔母さんの体調のためにクラス全員を呪いにかけて家の地下に格納していた。そうしてアレックスが両親を救うために叔母さんへクラス全員を突撃させていた。子供に追われて逃げる叔母さんのシーンが怖いというより笑った。(館内も受けてた。)ただ、全員で叔母さんを食べてたようだったのと意識が時間をかけて戻っていたようだけど、気持ち悪かっただろうなぁと思った。
恐るべし、おばあさんの顔のアップと脚力
深夜の2:17に1人を除いて、クラスメイト全員が姿を消す
その原因、経緯を視点を変えて、時系列を巻き戻しながら解き明かしていく
で、その黒幕がなぜかスーパー無敵な魔術を持っているおばあさん
相手がだれであろうとカンタンに、自分の思いのままにできる
なんでそんな魔術があるのか不明
というか、同じことをやった男の子もカンタンに魔術を再現できたので
すごいのはおばあさんではなく、魔術の方
誰でも再現率100%です
ノウハウ本を出版してほしい
なんだかんだで、女性教師と、失踪した子供の父親が
魔術おばあさんのアジトにいったあとは、
いきなりホラーからコメディに転換
80、90年代アニメにあったような
普通の家で家族が団らんしている中を大勢が壁から突っ込んできて、通り抜けていく
あとは荒れた家が残るのみ、という謎すぎる爆笑演出
年代別のオリンピックであれば確実に金メダルを取れそうな
重い病気とは思えない、おばあさんの圧倒的な疲れしらずの脚力に拍手
2回見に行きました。
面白かったのと、どうしても確かめたいシーンが有ったので2回観に行きました。(笑)
子供が17人も行方不明になっても日常は流れて行く。
警察も学校の先生達もプライベートや日々の仕事があって
最初は魔女のやりたい放題。
がしかし~行方不明になった娘を捜すお父さんと色々有るんだけど、生徒が大事な女教師がタッグを組んだ時からが本当に面白い、痛快でした。(笑)怖い方は、一緒にキャラメルポップコーンと飲み物のセットは如何でしょうか?
兎に角、お勧めです。😊🫶
これはなんだ!?
タイトルなし(ネタバレ)
人間を操り兵器にするという新しいネタのホラー。斬新とは思うが怖いかと言えば怖くはないかな。フォークを刺したりピーラーで皮をそぐシーンなどは痛そうで目を背けてしまいました。
魔女
なんか怖い物がいっぱい詰まってた。
老婆(だいぶイカれてる)
子供の失踪
黒魔術?
半狂乱の人々
というか、理不尽な事に塗れてた。
冒頭、子供の1人語りから始まる。どうやら過去に起こった事件を追体験していくような構成っぽい。
その事件の全貌を観ていく事になる。
登場人物達の視点が章のようになっていて、時間軸を前後させながら多角的に事件を捉える事になる。
起点は叔母さん。
身寄りがなくアレックスの家で引き取る事になった人。
こいつが元凶で両親を傀儡にし、更に人質にしてアレックスをこき使うわとやりたい放題。
なんか体調が悪いらしいのだが、おそらくなら老衰とかで黒魔術による延命を試みてるようにも思う。
たった一つの異分子で平穏な時間が崩れていく恐怖。
日常が悪い方向に変化していく恐怖は世界共通かもと思う。
パラレルワールドと言う訳ではないが、章ごとに視点が分かれているから、多次元的な視点をもつ事にもなる。
流れている時間は1つだけども、世界は人の数だけ存在してるかのようで、楽しくはあった。
章ごとの主人公が体験してきたエピソードの答え合わせをしつつ物語は展開されるのだけれど、大元が不可解極まりない。
どうやら老婆が持ってた木がマジックアイテムのようだ。
が、その由来も出自も語られはしない。
まぁ、ホラーなので、怖げればそこそこ問題ない。
で、しっかりとホラーしてた。
逃げ惑う老婆と半狂乱になり追いかけ回す子供の絵面はコメディっぽくもあるのだけれど、内容を考えると身の毛もよ立つ。そして老婆は子供達の手によって引き千切られるる事となる。
考えてみれば怖い物もたくさん詰まってたけど嫌な物もたくさん詰まってた。
自分の子供だけを抱えて現場から離れる父親とか
槍玉に挙げられる女教師とか
酒屋の前で金をせびるジャンキーとか
嘘をついて母親に金の無心をするジャンキーとか
こいつはホームレスでもあって、車上荒らしとか空き巣とかもしてる。薬買う金欲しさに。
非日常だけじゃなく、日常に起こる嫌な描写も多かった。
…アメリカの片田舎に旅行したとして、コンビニに行くたびに金をせびりに来るジャンキーと蜂合わすとか勘弁して欲しい。またそれを驚きもせずあしらえてる事が怖いわ。もう日常に組み込まれてる状態だ。
銃社会が背景にある夜道とか、夜の帷とか…疑心暗鬼を盛大に煽られもする。
表題であるWEAPOSは人間爆弾って和訳がついてて…嫌まぁその通りな働きをするのだけれど、芯は食ってない感じの作品ではあった。
対象に向かい死ぬまで突進していく。
何十キロと走る事もあって、人間の身体機能のブレーキさえ壊せてしまう。痛覚すら無視出来る。
ゾンビさながらなスペックなんだけど、どっこいこっちは生きている。超強力な催眠状態な感じだから希望を抱けてしまう。そんなアレックスが不憫でならない。
なんせブラックボックスの多い作品ではあったけど、ホラーとしては優良なんだと思われる。
とても面白い
おばあさんの呪いが怖い。呪いを掛けられた人たちが元には戻らないのがめちゃくちゃ怖い。本当に親戚だったのだろうか。
ミステリーの構成でだんだん謎が解き明かされていく。つまんない謎だったら嫌だなあと思っていると、なるほど、とても怖いとなる。一応うちにも小学生の子どもが二人いるので、こんなのたまらない。一人残された男の子がかわいそう。さぞ心細かったことだろう。
子どもの大群が隣家の窓をぶち破って通り過ぎていくのが面白い。子どもたちにおばあさんが引きちぎられて殺されるのが怖い。
今年の最後に観る映画にしては
マ王、友人が交通事故に遭い入院したと聞いて急遽、大阪に飛んだ😳
入院する程の交通事故なんだから重傷かと思いきや検査入院らしく、明日の朝には退院との事😑
いやぁ~電話だけじゃ伝わらん事って多いよね🌀
んでね、マ王は折角大阪まで来たんだからと映画館に足を運ぶなんてのはコレもう当然の帰結なワケで、前回の名古屋行脚で寝坊しなけりゃ鑑賞予定にしてた『WEAPONSウェポンズ』を観てきました😁
奇しくも本年最初に観た映画がU-NEXTにてR18の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 死霊創世紀』おそらく本年映画館鑑賞最後になるであろう『WEAPONS ウェポンズ』もR18というR指定繋がり🤣
結果は何方もR18にしては生温い仕上がりでした🌀
まぁ前半長くR指定的残酷シーンが無くて、途中2秒くらいのSEXシーンがあったのでマ王「まさかコレで?」と勘繰ったがラストにボチボチ激しめな結末が待っております✋←本当にボチボチ
1976年の映画『ザ・チャイルド』っぽい感じが無くはないけど、本作はオカルトホラーの部類ですねぃ🤔
前半で少ぉし仄めかしてる部分もあって(ワザとミスリードしてるかな)マ王としてはバレバレだったけど、ネタバレになるから書かないが、ソレについての作法が独特で面白かった✨
後半になるにつれてユックリとバラしていく展開は勇み足にならず好感が持てました👍
登場人物それぞれの視点を別々に描いてるのもミステリアスな雰囲気に拍車をかけて、素で鑑賞すると最後までハラハラするタイプの映画ですね😬
流れ的には『サスペリア』や『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に通じる部分があるので(ギリギリなネタバレか?)そういう不気味系ホラーです😐
客観的に『サスペリア』よりテイストは薄めだが『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』よりは濃い味付けにしてある感じがしました😯
本作は最近にしては珍しくポリコレに配慮してるようで配慮してない描写が多いので結果、登場人物の誰一人として信用が出来ないようになっている。
教師ジャスティンは女性なのに酒飲みで街の警察官で元アルコール中毒者のポールと不倫関係にあるとか、校長のマーカスはゲイを仄めかしてるし、浮浪者のジェームズは麻薬中毒の窃盗犯、アーチャーも子供が行方不明になって他人のプライバシー関係なくズケズケと勝手な行動をとるわ、唯一残った子供アレックスは終始挙動不審ときてる。
要は本作におけるR18とは21世紀に突如として湧いたポリティカルコレクトの姿勢に反してる部分にあるのよ。
マ王は性に対するポリコレというかLGBTQへの偏見が昔から全く無いの。
おそらくマ王自身が超変態だからなんだと思ってる(根っからのサディスト)
性の嗜好なんて人それぞれあるもんだと若い頃から思ってたから尚更じゃないかなと。
だからと言って性犯罪に走るのはマ王じゃなくても許してはいけません。
自分のモラルの範囲の中で責任を伴った行動行為は構わないとだけ答えておきます。
本作はR指定が付いてるのでお子様は無理ですがまぁまぁ面白い作品なのでプチグロ大丈夫な方には鑑賞オススメです😆
クリスマスムービーでは無いのでその点だけはガチで注意して下さい🌀
さてマ王は本年おそらく映画館での鑑賞は今作で打ち止めの予定にしております😅←あくまで予定
本年のラストを飾るであろう『アバター ファイアーアンドアッシュ』は来年の頭に持ってこようかなと考えてますので😂
VODで面白いのがあったらレビューはしますね😋
映画館での鑑賞オススメ度★★★☆☆
残酷シーン度★★☆☆☆
マ王駐車場から車が出せずに朝まで漫画喫茶度★★★★★
全258件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。












