「ホラー映画としては十分面白いが・・・」WEAPONS ウェポンズ TSアラヨットさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー映画としては十分面白いが・・・
全米大ヒットなのに、日本で上映されるかどうか怪しいなんて、一昔前には考えられなかった。急遽上映が決まって上映館が少ないせいか、満席が多いようで、自分が観た回も満席だった。やはり目ざとい映画ファンはしっかりアンテナを張ってます。
ネットでの事前情報では、「考察ミステリー要素のあるホラー映画。ネタバレ厳禁」と聞いていたので、あまり余計な情報は入れずに、「一晩で1クラス全員の子供が行方不明になる」ことしか知らずに観た。感想としては、グロくてハラハラやビックリ要素満載の、思ってたより正当なホラー映画。特に終盤のクライマックスは怖さを通り越して、ちょっと笑ってしまうレベルなので、娯楽映画としては大満足。ただし、それ以上の何かがあるものとして評価するほどの傑作ではない。話の展開を複数の人物の視点で描いて謎解きを進めるパターンも、わかりやすいし引き込まれるが、目新しい手法ではない。
不満を感じたのは、何よりも犯人の正体と動機・目的が全く描かれていないこと。確かに真相がわかるまでは観ながら皆「子供たちはどこに行ったのか」を考察するだろうが、真相判明後に遡って考えると突っ込みどころ満載。一応ハッピーエンドなのだが、「さして広くもない地域で関係者も明確なのに、ひと月もの間、17人もの子供が見つからないなんて、警察が無能すぎるのでは?」とか「あの犯人は結局何者?」等、いまいちスッキリしない感が残った。ウェポン(兵器)をモチーフにしている理由もわからないし、単に「犯人は魔女だった(?)」のレベルで終わっているのがもったいない。この監督の作品は「バーバリアン」もそうだったが、もう少し踏み込んだら傑作になるのに残念、という印象。
エンドクレジットで知ったけど、エイミー・マディガンが重要な役で出ていて驚きでした。かつて「ストリートオブファイアー」や「フィールドオブドリームス」に準主役で出ていて、好きな女優だったので「こんな役やるんや・・」と少々ショック。
自分も鑑賞後に考察するような内容には思えませんでした。
気になるのは、17人もの子供を一時避難させた場所ですが、多分考えてないし。笑
それに、いくらなんでも一気に放出したら目立つだろ、とも。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。

