「静かな日常がきしむ展開は良かったけど……」WEAPONS ウェポンズ 藤宮・アーク・紗希さんの映画レビュー(感想・評価)
静かな日常がきしむ展開は良かったけど……
『WEAPONS ウェポンズ』は、派手なホラーというより“空気そのものが不穏になっていく”タイプの作品でした。
深夜に子どもたちが姿を消す事件から始まるんですが、そこから描かれていくのは、街の人たちが抱えていた小さな歪みがじわじわ浮かび上がってくる感じ。
視点が切り替わるたびに同じ出来事の見え方が変わるので、「誰を信じればいいの?」って気持ちにさせられます。
決して無垢でも平凡でもない人たちの弱さが、事件を境に少しずつ裂けていくようで、その過程がすごく胸に残りました。
後半には思ってもいなかった方向に物語が転がっていくんですけど、その展開をどう受け止めるかは見る人次第かもしれません。
私は……“リアリティ”を超えない範囲でまとめた方が、重厚な物語にできたんじゃないかって思いました。
本作のオチは『フロム・ダスク・ティル・ドーン』並みの“掌返し”で、ワタシ的にはないな〜って感じでした……ゴメンナサイ。
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