「この映画自体がウェポン(兵器)、致命傷を喰らう」WEAPONS ウェポンズ ケージさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画自体がウェポン(兵器)、致命傷を喰らう
17名の同時に消えた子供たちの話ではなく、1人消えなかった子供の話なのがミソ。
この事件がどう伝えられているかのナレーションから始まり、謎の失踪事件を多重視点でミステリアスに巧妙に到着点が見えぬまま語られていく絶妙さ、ミステリーからホラーへと全容が見え始めてもテイストの散りばめが巧妙で目が離せない演出になっている。
オズグッド・パーキンス「ロングレッグス」が近いかも知れないが、あちらが妙に気取って失敗していたのに対して、こちらザック・クレッガー監督はキレッキレの全振りホラー演出を冴え渡らせ爆発力、破壊力がまさに兵器級だ。
かつてジョン・カーペンターが2本の足で立つ人間の不気味さを発明したが、本作は新たに人間が手を広げて走る不気味さという形を発明したと言える。
決して新しくもないのに類を見ない、とてつもない映画だと興奮している。
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