「結果オーライでスッキリ出来るお話」WEAPONS ウェポンズ 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)
結果オーライでスッキリ出来るお話
事前情報が殆どなくて観ましたが、これが意外に面白い作品で満足でした。
アメリカの郊外で、小学校のクラス18人中17人が突如消える事件が発生。唯一残された生徒のアレックス(ケイリー・クリストファー)を始め、担任の先生ジャスティン(ジュリア・ガーナー)、失踪した生徒の父親の一人アーチャー(ジョシュ・ブローリン)、街の警察官ポール(オールデン・エアエンライク)、ジャンキーの浮浪者ジェームズ(オースティン・エイブラムス)、小学校長マーカス(ベネディクト・ウォン)ら、事件の直接の関係者やその周辺にいる人々の視点で事件の様子が繰り返し描かれる構造のお話でした。
最終的にアレックスの家に来た彼の母親の叔母がラスボスの魔女だということが分かり、次々と彼女の呪術により人々が人間凶器=WEAPONに変身させられて邪魔者が襲われて行く訳ですが、人を襲うシーンの残虐さの割には、あまり恐怖を感じないところが本作の特徴でした。これはアレックスを除くと、ジャスティン先生は熱心過ぎて煙たがれていたり、ポールはそのジャスティンと不倫関係になったり、ジェームズはジャンキーだし泥棒だったりと、個々のキャラクターにどこかしら瑕疵があり、あまり感情移入できないことに大いに原因があるような気がしました。
また、そもそもの魔女の目的も、愉快犯なのかサディストなのか自分の体調不良を回復させるためなのか、その辺もよく分からなかったのも、ちょっとピンと来ない部分ではありました。
ただいずれにしても、無敵を誇った魔女も、アレックスの行動により囚われていた子供たちが魔女に襲い掛かりこれをぶっ倒すということでカタルシスを得られたので、何となくスッキリしたので、鑑賞後感は悪くはありませんでした。
そんな訳で、超絶に面白いとまでは行きませんでしたが、そこそこ面白い作品でした。そんな本作の評価は★3.8とします。
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