「【"茨の小枝の棘に気を付けながら、くるくるくると〇〇〇を巻いてポキッと折る・・。”今作はアリ・アスター風味漂う複数の登場人物の目線で描かれた呪術マインドコントロールサスペンススリラーの逸品である。】」WEAPONS ウェポンズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"茨の小枝の棘に気を付けながら、くるくるくると〇〇〇を巻いてポキッと折る・・。”今作はアリ・アスター風味漂う複数の登場人物の目線で描かれた呪術マインドコントロールサスペンススリラーの逸品である。】
ー ご存じの通り、キリスト教では、茨は苦難、災厄の意味を持つ。
イエス・キリストがゴルゴダの丘で磔刑に処された時に頭に被せられたのが、茨の冠だからである。-
■物語は、ある朝、中学校に登校してくるはずのジャスティン(ジュリア・ガーナー)のクラスの子供達が、アレックス一人を除いて、全員が欠席する。
子供達の親たちが監視カメラを確認すると、子供達は深夜2時17分にベッドから起き上がり闇夜の中を両手を飛行機の翼の様に広げて、何処かに走り去る映像が残されていたのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・、という異様なシーンの後に学校の保護者への説明会が開かれる。ジャスティンが登壇すると激昂した一人の父親アーチャー(ジョシュ・ブローリン)が話を遮る。そして、ジャスティンの車のサイドには赤い油性インクで”WICTH"と落書きをされているのである。
・物語は、ジャスティン、アーチャー、事件を捜査する警察官ジェームズ(オールデン・エアエンライク)、森の中でテント生活をしている麻薬中毒者ポール(オースティン・エイブラムズ)の視点で描かれていくのである。
■今作は、この構成が秀逸であり、徐々に真相が分かる過程の描き方も絶妙なのである。
特にアレックスの家に、会った事が無い妙にカラフルな格好をしたグラディス(エイミー・マディガン)が登場するシーンからの展開は、面白怖いのである。
アレックスの両親は迎える準備をしているが、彼が学校から帰ると両親は無表情に食卓に座っているのである。一人だけ明るく振る舞うグラディス・・。
だが、彼女が"茨の小枝の棘に気を付けて、くるくる巻いてポキッと折る。”と、両親は無表情のままフォークでお互いの顔を凄いスピードで刺し合うのである。ウワワワー。
そして、アレックスはグラディスから”この事を話したら、お父さんとお母さんを共食いさせちゃうよ。”と言い、口止めを図り、彼にクラスの子供達のモノを持って来るように命じるのである。
・そして、クラスの子供達が”消えた”後に、ジャスティン、アーチャー、警察官のジェームズ、麻薬中毒者ポールは、アレックスの家にグラディスにより誘き出され・・・。
■ラストの仰天シーンも、実にシニカルなのである。
ここは流石に書かない。映画館で、この映画を観て下さい。
<今作は、アリ・アスター風味漂う複数の登場人物の目線で描かれた呪術マインドコントロールサスペンススリラーの逸品なのである。>
グラディスおばさん、邪悪な割にはお間抜けで、アレックスに手の内全部見せてしまったのがマズかったですね。
あと2日で週末です。年末に向けてあわただしいてすが、乗り切って行きましょう。
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