「孤独」トレイン・ドリームズ ゆみなさんの映画レビュー(感想・評価)
孤独
圧倒的な自然の美しさと残酷さ。
簡単な序盤のあらすじ。労働者のロバート(ジョエル・エドガートン)は木を切り線路を敷く仕事に就き、あまり他人と関わることなく静かに生きていました。彼はある時グラディス(フェリシティ・ジョーンズ)という女性と出会い恋に落ち結婚し子どもが産まれます。孤独だった彼ですが、労働の合間に家族との時間を過ごすしながらささやかな幸せを感じていました。
なんかね、ロバートは家族のために木の伐採の仕事に出るんだけど、見ていると結構きついことも多々あって。自然から恵みを与えられている一面で、自然に命を奪われる人も居たりして。仕事中に亡くなる労働者や…ついには自分の妻や子まで山火事で失うことになってしまうんですよね。
後半はもうずっと孤独なんですけど、ついには自然の中に妻や子を感じるようになっていく。切なくて残酷なんですけど、それが自然の摂理だよなぁ…って妙に納得もしてしまって。
ロバート役のジョエル・エドガートンの演技もよかったんですけど、アーンを演じたウィリアム・H・メイシーが本当に素晴らしくて。彼が登場してからいっきに物語に没入できました。
物凄く静かな映画で、内省的な男の人生を男の視点から見続けるので、退屈って感じる人も居るかもしれないですけど私は好きでした。いい映画。
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