「ままならない家族ゲーム」リダンス sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
ままならない家族ゲーム
労働者階級だとDVクズ男しかおらず、ブルジョワだと家父長制に支配された歯がゆい坊ちゃんしかいない。階級社会に翻弄される女性のやるせなさという、メーサーロシュ・マールタらしいテーマ性。
後半から終盤の緊張感ある展開に惹きつけられる。ユニークで鋭いショットの連続。
パスタ大量発注、皿の破壊、往復ビンタなどは彼女のささやかな抵抗を感じられる一方で、自身の哀しみを倍加させてしまう描写でもある。
食事会での代役母のやる気のなさがリアルでよかった。
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