「All You Need Is Love(愛こそはすべて)」ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男 minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
All You Need Is Love(愛こそはすべて)
人は何のために生まれてくるのか。そんなことを考えさせてくれるビートルズのマネージャーの話だった。
ビートルズをキャバンクラブでブライアンが発見し、マネージャーになる。ビートルズの版権が使えなくてもこのあたりは、レッドベリーをパクったスキッフルからの文脈で誠実に描く。ビートルズが初期はチャックベリーなどブルース起点の黒人音楽のカバーからスタートしたことは知っていたから納得。今やってるツェッペリンと同じ感じ。ここがわかるから、その後のアメリカでの活躍の歓喜が伝わる。
中盤からこの映画の描きたかったことが、徐々に姿を現す。このあたりから、ビートルズの音楽映画を期待していた観客は何を見せられてるかわからなくなるのもわかる。特にビートルズの版権が使えないからなおさらだと思う。
ラスト3分。とんでもない経験をした。スクリーンで鳴ってる劇伴と違う、ビートルズのあの曲が脳内で高らかに再生される。これが幻聴か?違う。確かに聴こえる「All You Need Is Love(愛こそはすべて)」。涙が止まらない。
いろいろな問題を抱えながらみんなに愛されたブライアンの生き様が胸にせまる良作。映画好きの方なら、きっと「愛こそはすべて」と感じていただけるのではないか。
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トミーさんのコメント
2025年10月12日
ビカミングもそうでしたが、英国メディアの偏狭ぶりは何年経っても変わらん様ですね。ハイプ嫌悪、アメリカで売れると掌返し、どんだけコンプレックスなんですかね。
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