「焼き増し感」ひとつの机、ふたつの制服 Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
焼き増し感
ポスターに「ギデンズ・コー」と大きく黄色い文字で書かれており、「あの頃、君を追いかけた」監督の新作か〜と思って鑑賞。
冒頭から最後まで、またあの時代を同じようなラインでなぞってちょっと淡い恋で終わりか〜、全然変わってないな〜、位に思っていた。
エンドロールで、あれ?監督ギデンズ・コーじゃなくない?と気づく。
終わってポスター再見したら「ギデンズ・コー大絶賛」とあった。それにしても、ストーリーにあまり新鮮味を感じなかったのは私だけ?それとも「あの頃、君を追いかけた」から14年の月日が流れ、私の感性が鈍ってしまっているのか?
ノスタルジーではなく、今を切り取った作品がみたい。そう思った。
とはいえ、作品自体嫌いではない。違う自分、等身大ではない、誇張した自分を演出したくなる心持ちはよく分かるし、実際にしたことある人はいるだろう。私もそうだった。それによって多少苦い経験もした。礼節を保ち、他者に誠実に接しているなら、他はありのままの自分であればいい。そういう境地に立てるようになるまで、時間はかかるもの。そして、ありのままの自分を日々少しずつ成長させて、育てて、そんな自分を好きになれれば。誰かは気づいてくれるんじゃないかな。
あの時代から四半世紀以上経過して、主人公たちは今何をして、何を思っているだろうか?
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