劇場公開日 2025年10月31日

「お互い劣等感と優越感」ひとつの机、ふたつの制服 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 お互い劣等感と優越感

2025年11月9日
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鑑賞方法:映画館

はじめは全日制と夜間部で机を共にする机友が、制服を交換して遊ぶ些細な嘘だった。
ちょっと悪いことを共有して、ちょっと背伸びして、なんだか優秀な学生になれた気がして。
ただそれだけなら、映画になんかなるはずもなく。

まぁ女子高校生だから、同じ男子を好きになるなんて、王道な恋が絡むと厄介だねぇ。
最初に会った時から正直に話していれば、こんなことにはならなかったのに。小愛は、後に引けないくらい嘘を重ねすぎた。
卓球の事も隠すことはなかったのに、全てで負けてる気がする敏敏に、優越感を感じたかったのかな。
しかし身から出たサビとはいえ、何も知らずに話を振った路克が悪者みたいじゃないか。
大団円とはいかない、ちょっとほろ苦い青春映画の良作。
やっぱり台湾映画は、ノスタルジックな雰囲気がよく似合う。

小愛とお母さんの歩み寄りは他にも出来たと思うし、地震エピソードはなくてもよかったんじゃないかなぁ。
冷戦のきっかけになった時の、お母さんが感情ぶちまけるシーンは良かったし、あの2人ならどうにか出来たはず。

コビトカバ
トミーさんのコメント
2025年12月18日

共感ありがとうございます。
妹の成長ぶりがちょっと目を見張る感じでした。地震で怪我でもしてたら作品の雰囲気ガラリ変わってたでしょうね。

トミー
トミーさんのコメント
2025年12月12日

ビデオ屋の兄ちゃんの嘘ももっと、デリカシー保ってバレればイイ人!惚れる♥になったかもしれなかったのに、友人含めあまりにもがさつでしたね。

トミー